祖母レイコの遺品「友人帳」を手にした夏目は、用心棒である妖「ニャンコ先生」の力を借り、妖たちに名前を返していくことを決める。そんな夏目の前に、名前を返してほしいと現れた小さな妖「露神」。名前の返還に応じようと友人帳を手に取るが、名を示した頁は次の頁とくっついていた。名を破られれば身は割け、名を燃やされれば身は灰になる。くっついた頁の名を持つ妖を、ニャンコ先生・露神と共に、夏目は探し始める。
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夏目とケンカをして、藤原家を飛び出してしまったニャンコ先生。中級妖怪達に陰口をたたかれ八つ当たりをしたり、女子高生姿で西村・北本に絡んだりしていた。そんなニャンコ先生の前に現れた妖怪「猿猴」は、ニャンコ先生が夏目と縁を切ったと聞きつけ、「友人帳」を夏目から奪うと言う。夏目はともかく、友人帳を奪われる訳にはいかない、と帰路を急ぐ。
用心棒の妖怪・ニャンコ先生と共に、祖母レイコの遺品「友人帳」に書かれた妖怪達の名前を返す日々を送るうち、心優しい藤原夫妻や学校の友人など、大切な場所を手にしていた。そんなある日、夏目は、災厄が訪れることを知らせるという妖怪「影茶碗」が走り回るのを目にする。ようやく手にした大切な場所を守るためにも、妖怪に関わらないことを決意する夏目だったが、偶然出会った老婆の姿をした妖怪に手伝いをさせられることになってしまう。
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