奈良岡朋子 als 鶴田清子

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第1話

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2. April 197056m
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今日は、九玉造(いちぢくたまぞう:伊志井寛)が園長の九(いちぢく)保育園の創立二十周年記念日。日曜日だが記念式典があるため、保育園に母親と居宿している四方光(よもひかる:水前寺清子)は、保父の正司良二(岡本信人)を手助けして園児の面倒などでてんてこ舞い。玉造の妻、静香(乙羽信子)、光の母勝(山岡久乃)、保母の田中央代(長内美那子)も二百個の赤飯オニギリを作るのに大忙しだ。遊びに来た玉造の甥の上野署勤務の刑事、段進矢(石坂浩二)も仕方なく台所を手伝う羽目になった。ところが、婦人警官になった妹、香子(和泉雅子)の身を案じる堀江比奈子(長山藍子)が玉造に相談に来て、園児の交通指導の打合せに現れた香子と会い口げんかを始めた。勝も光の同級生、洞外次代(沢田雅美)が光のものだと警察官心得帳を届けてくれたことから、光が警察学校へ通っていることを初めて知り慌てた。

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第2話

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9. April 197056m
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娘たちから婦人警官になることを宣言された四方勝(山岡久乃)と洞外きく(初井言栄)は何とかあきらめさせられないものかと思案投首だった。娘の四方光(水前寺清子)と洞外次代(沢田雅美)にしても、親に祝福されない道を選んでしまったことで悩んでいた。九保育園の園児が一人行方不明になったがほどなく通りがかった警視庁スリ課のベテラン鶴田清子(奈良岡朋子)に保護されて帰って来た。警察官だというのに、非番の日はしとやかに和服を着こなしている清子の女らしさに勝も目を見はった。

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第3話

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16. April 197056m
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警察学校を卒業し初めて配属される署には父兄が付き添って挨拶にいく…こんな話を聞いた光(水前寺清子)と次代(沢田雅美)は困ってしまった。二人とも、親は婦人警官になることを認めてくれていないのだから、とても付き添いなど頼めない。一方香子(和泉雅子)も姉の比奈子(長山藍子)がスリ係に移る妹の身を案じてパトロールについていくと言い出したので頭にきた。現役の警察官ともあろうものが、姉に付き添われてパトロールしたのではさまにならないではないか。早く恋人でも作って結婚してくれればいいと言った香子だが、光から比奈子が豆問屋の若旦那、杉本公一(児玉清)と喫茶店で話していたと聞くとやはりショックを受けた。

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第4話

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23. April 197056m
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いよいよ警察学校の卒業式の日になった。だが光(水前寺清子)と次代(沢田雅美)はまだ付き添いが決まらず、四苦八苦していた。光は玉造(伊志井寛)に頼み、次代は最後の手段とばかり式場から両親を電話で口説いた。ほどなく式場には光の為に玉造と静香(乙羽信子)、次代は両親のほかに弟までが出席し、いつもにくまれ口をききあっているもの同志がお互いの思いやりの心に触れて温かいものを感じあった。卒業生代表で答辞を読んだ光は、玉造にはげまされて母の勝に電話をかけ、そこでもう一度答辞を読んで聞かせた。悔いのない青春のためにこの職業を選んだという光の朗読を電話で聞いて、勝の頬は涙にぬれた。

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第5話

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30. April 197056m
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警察学校の卒業式に答辞を読んだという光(水前寺清子)の声を電話で聞いて、母親の勝(山岡久乃)はたまらず光の初めての配属署へ挨拶へいった。結局親なんて甘いもの。勝も次代の親の大介(中村俊一)やきく(初井言栄)もやや自嘲気味だが、光や次代は親の愛情に改めて触れた思いがして胸を熱くしていた。だがこの卒業式のつきそいには、お互いに内緒で出かけた玉造(伊志井寛)と静香(乙羽信子)、大介ときくの夫婦げんかというおまけがついた。一方香子(和泉雅子)はいよいよスリ係としてのパトロールを始め、張り切っていた。しかし、留守中、姉の比奈子(長山藍子)をおとずれたふたりの男性のうち、どちらかが比奈子の恋人ではないかと神経をとがらせた。

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第6話

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7. Mai 197056m
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いよいよ光と次代の警察官としての生活が始まる。光(水前寺清子)も次代(沢田雅美)も興奮気味だった。しかし期待に反して初日は事件らしい事件にもぶつからず、ふたりはがっかりした。光と次代は香子(和泉雅子)と三人でビールで乾杯して帰ることにした。これには進矢(石坂浩二)と衛(有田博)も加わった。三人の女性たちはビールをガブ飲みして進矢と衛を驚かした。やがて話題は女の生きがいに移り、それぞれ自分の母の生き方を批判し始めた。これがすっかり進矢を怒らせることになった…。

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第7話

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14. Mai 197056m
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保母の田中史代(長内美那子)の夫がバンコクで病死したため、九保育園は朝からてんやわんやだった。史代は気丈にも涙一つこぼさず、玉造(伊志井寛)や静香(乙羽信子)を感動させた。「豆せん」の比奈子(長山藍子)は伯父夫婦の持ち込んだ縁談に悩まされていた。しかも伯父夫婦のねらいが比奈子を遠くに嫁にやり「豆せん」の店を乗っ取ることにあると知ってびっくりした。比奈子は慌てて「豆せん」のPTA・玉造(伊志井寛)に相談に行った。

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第8話

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21. Mai 197056m
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進矢(石坂浩二)と比奈子(長山藍子)の結婚話を本気で信じ込んだ光(水前寺清子)と香子(和泉雅子)はビールに酔って荒れに荒れ、怒った玉造(伊志井寛)から軍隊式の特訓を受ける羽目になった。一方だれもいない豆せんに立ち寄った良二(岡本信人)は、そこへ帰って来た比奈子の伯父夫婦から進矢と間違えられた。玉造が秋には二人を結婚させるつもりだといったと聞いた良二はそれが自分と香子のことだと思いこみ、有頂天になってしまった…。

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第9話

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28. Mai 197056m
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進矢(石坂浩二)に失恋したと一方的に思いこんでしまった光(水前寺清子)は朝から機嫌が悪く、進矢にも母の勝(山岡久乃)にもあたりちらしていた。進矢も勝もさっぱり事情がわからず、そんな光をもてあましていた。光や香子(和泉雅子)たちが尊敬しているベテラン刑事・清子(奈良岡朋子)にも悩みがあった。素行の悪い異母弟の文夫(山崎猛)が上京してきてなにかと迷惑をかけるのだ。その文夫が九保育園の前で腹痛を起こして倒れた。清子の異母弟はだれも知らなかったが、玉造(伊志井寛)も静香(乙羽信子)も持ち前の世話好きで必死に介抱し始めた。

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第10話

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4. Juni 197056m
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九保育園の前に倒れていた若い男・文夫(山崎猛)の盲腸炎は幸い大事に至らず済んだ。静香(乙羽信子)は彼がかねてから光(水前寺清子)が尊敬している鶴田清子警部補(奈良岡朋子)の異母弟とも知らず、親身に世話を焼いた。光は相変わらず進矢(石坂浩二)と比奈子(長山藍子)の婚約説を信じて苛立っていた。今日も進矢の靴の中の釘をわざとおこし、進矢の靴下に穴が開くように仕組んだ。光の予想通り靴下を破かれた進矢はカンカンに怒り、あわや光と取っ組み合いのけんかをはじめそうになったが…。

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第11話

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11. Juni 197056m
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光(水前寺清子)と次代(沢田雅美)は今日も張り切ってパトロールに出かけた。しかし、 ぶつかる家出少年少女はみな申し合わせたように家庭に問題があった。原因を解決しないで家出人ばかり補導しても何にもならないと、光と次代は憂鬱だ。そんな光を玉造(伊志井寛)が温かく励ました。公一(児玉清)は思い切って比奈子(長山藍子)にプロポーズした。比奈子は動転してべそをかき、その純情可憐さは妹の香子(和泉雅子)まであきれさせた。

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第12話

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18. Juni 197056m
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新米警官の光(水前寺清子)と次代(沢田雅美)、それにスリ係一年生の香子(和泉雅子)は次々初手柄を立てた。光と次代は質屋である次代の家に盗品を預けていった空き巣を見つけて追いすがり、次代の背負い投げで見事その男を逮捕した。香子は先輩の清子(奈良岡朋子)が休みの日に一人でパトロールし、夕食の買い物客で賑わうマーケットでスリを見つけた。たまたま通り合わせた姉の比奈子(長山藍子)が手当たり次第にスリに豆腐をぶつけるという応援もあって、これまた首尾よくスリを逮捕した。その日の夕刊に、手柄話がデカデカとのったのだが・・・。

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第13話

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25. Juni 197056m
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比奈子(長山藍子)と杉本公一(児玉清)の結婚話は、比奈子の世間知らずと純情過多で難航していた。香子(和泉雅子)はそんな姉がじれったく、見かねて「九保育園」の静香(乙羽信子)と勝(山岡久乃)に応援を頼んだ。しかしいざとなれば若い二人のこと、どうやらPTAが口を出すまでもなく自分たちで話を進めていくようだった。光(水前寺清子)は進矢(石坂浩二)と比奈子がなんでもなかったことを知り、ごきげんになって進矢をほおづき市に誘ったり、靴下を繕ってあげたりしていた。しかし、進矢は光のあまりに急な変化についていけず、顔を合わせると相変わらずぼんぼんいいあうことになった。そんなとき、進矢が追っている空き巣が松平雪乃(佐良直美)の親戚の家にはいり、居直って刺傷事件を起こしたので進矢は現場に駆け付けた。

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第14話

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2. Juli 197056m
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比奈子(長山藍子)と公一(児玉清)のふたりの関係は、どちらも世間知らずもの同士という割には順調に進んでいた。しかしもうひとつのカップル、光(水前寺清子)と進矢(石坂浩二)の方は一向に進展しなかった。どちらも気が強く強情な上に、警察官という仕事が猛烈に忙しいのだ。昨夜も進矢は居直り、強盗を追いかけて帰ってこなかった。そこへ昔、進矢を捨てていった母からの手紙が来た。いささかさびしい思いをしていた光は、その差出人が女性の名前なので、ラブレターと勘違いし、母親の勝(山岡久乃)ととりあううち、誤って破いてしまった。

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第15話

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9. Juli 197056m
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自分を捨てていった母からきた手紙を進矢(石坂浩二)は読みもせず焼き捨てた。光(水前寺清子)は進矢の心の傷に直接ふれたような気がして、日頃の毒舌も忘れて進矢を見つめた。「豆せん」の比奈子(長山藍子)は杉本公一(児玉清)と結婚後の生活設計の話に余念がなかった。ところがある日、突然公一の母が比奈子に会いに来て、結婚の話を進めてしまった。式は来週、公一は「豆せん」から親の店へ通うこと、というのである。これには比奈子も公一も比奈子の親代わりである玉造(伊志井寛)も静香(乙羽信子)も唖然とさせられた。そのころ進矢の執念が実って、障害致死事件まで起こした空き巣の足取りがつかめた。クリーニング屋の宅配だという。捜査本部は色めきだった・・・。

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第16話

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16. Juli 197056m
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「豆せん」の比奈子(長山藍子)と公一(児玉清)の結婚式は明日に迫った。急な話なので、親かわりの玉造(伊志井寛)と静香(乙羽信子)も準備におおわらわ。しかし、当人の比奈子はぼーっとするばかりで、おせんべいを焼いたりして妹の香子(和泉雅子)をあきれさせた。香子も細々と姉の世話を焼きながら、姉を嫁がせるさみしさをかみしめていた。光(水前寺清子)は、空き巣の犯人を追って家へも帰ってこない進矢(石坂浩二)が心配でたまらなかった。ところが、空き巣の犯人が、どうやら保育園の保父の正司良二(岡本信人)の友達、瀬田健(三城康裕)らしいのだ…。

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第17話

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23. Juli 197056m
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比奈子(長山藍子)と公一(児玉清)の結婚式は、どしゃぶりの雨の中で挙行された。式場に向かう前、結婚は人生の墓場なりと強調しすぎた玉造(伊志井寛)と静香(乙羽信子)は、比奈子に、とっても怖くて結婚できませんと泣きだされて大慌て。勝(山岡久乃)の説得でやっと花嫁の機嫌を直し式場へ送り出したが、この結婚式にはみんなはらはらさせられ通しだった。光(水前寺清子)は、松平家のばあやが殺された事件を巡って、進矢(石坂浩二)と松平雪乃(佐良直美)が急遽親しくなっていくのを見てショックを受けていた。実は進矢と雪乃は犯人の容疑で逮捕された瀬田健(三城康裕)を、先入観なしてもう一度調べてみようと話し合っていただけなのだが…。

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第18話

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30. Juli 197056m
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このところ「九保育園」はふたつの低気圧に見舞われていた。ひとつは光(水前寺清子)、ひとつは園長の九玉造(伊志井寛)である。光は進矢(石坂浩二)と「豆せん」の比奈子(長山藍子)の婚約が誤解とわかって機嫌を直したのもつかの間、今度は進矢と雪乃(佐良直美)の関係を疑い出した。実は、進也と雪乃は雪乃の親戚の家のばあやが殺された事件の捜査について話し合っていたのだが、そんなこととは知らない光はふたりが親しそうなのを見て、荒れに荒れ、母親の勝(山岡久乃)をてこずらせていた。一方玉造の低気圧の原因は、進矢を捨てていった玉造の妹で進矢の母親でもある吉川美沙子(桜むつ子)の出現によるものだった。美沙子はどうしても進矢に会いたいというのだ。今更何をいうかと気が立って妻の静香(乙羽信子)を嘆かせていた。だが、進矢だけはこの二つの低気圧の渦中に自分がいることも知らないで捜査に熱中していた。

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第19話

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6. August 197056m
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いつもはボーイッシュなようでも、恋を知った乙女心は不思議なもの。光(水前寺清子)は松平雪乃(佐良直美)がかわいい浴衣姿で進矢(石坂浩二)に会いにきたのを見ると、口ではボンボン進矢にたて付きながらも、また悲しくなってきた。そこで雪乃に負けずに女っぽくなろうと決心した光は、自分も浴衣を買い込んできて縫い始めた。だが、こんな姿は照れくさくて、親にも見せられないというので、光の部屋からシャットアウトされた母の勝(山岡久乃)はわけがわからずますます扱いにくくなる娘に手を焼いた。九(いちじく)玉造(伊志井寛)は、赤ん坊の進矢をすてて駆け落ちした妹の美沙子(桜むつ子)に会いに行き、もう再び姿を現すなといった。しかし、そこで美沙子から、妻の静香(乙羽信子)が毎月二万円ずつ送っていたことを知らされて激怒した。だが夫の妹に尽くす妻の気持ちがわからないのかと、静香に泣きだされ、玉造は困ってしまった。

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第20話

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13. August 197056m
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段進矢(石坂浩二)は、とうとう生みの母の吉川美沙子(桜むつ子)と対面した。生まれたばかりの自分を伯父の玉造(伊志井寛)と静香(乙羽信子)夫婦に預けて駆け落ちした母を、進矢はいまだに許せていないでいたが、一度会わなければならないと思ったからだ。そんなこととは知らない光(水前寺清子)は、どこか屈託ありげな進矢が一向にかまってくれないのでさみしくてならず、それもこれもみんな雪乃(佐良直美)のせいだと思い込んでいた。そして雪乃に負けず、女っぽくなろうと今日も夜遅くまでせっせと浴衣を縫っていた。

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第21話

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20. August 197056m
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仲の良い姉妹で有名だった比奈子(長山藍子)と香子(和泉雅子)が取っ組み合いのけんかを始めた。ことの発端は、新婚早々の公一(児玉清)と比奈子の邪魔にならないようにと、香子が寮に入ると言い出したからだった。公一の知らせで駆けつけた玉造(伊志井寛)と静香(乙羽信子)も突き飛ばされるほどのすさまじさだった。一方、光(水前寺清子)は、生みの母の吉川美沙子(桜むつ子)に会ってショックを受けた進矢(石坂浩二)をなぐさめようとしたが、かえって進矢の神経を苛立たせてしまった。その上、進矢は雪乃(佐良直美)に誘われて、みんなで海に行く計画を立て始めた。雪乃にライバル意識をもやす光は、内心、誰がいくもんかと毒づきながらも、水着の選択に余念がなかった。

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第22話

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27. August 197056m
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大磯行きの日、光(水前寺清子)は、進矢(石坂浩二)とまた衝突し、仮病を使ったためとうとう海にいけない羽目になってしまった。雪乃(佐良直美)に張り合って、あれこれ支度に手間取る光を、進矢が遅い!といったことがカチンときたのだ。一方、姉の比奈子(長山藍子)と派手な姉妹喧嘩を演じた香子(和泉雅子)は、一夜あけるとさすがにしょんぼりしていたが、それでも比奈子にはツンツンして進矢たちと大磯へ出かけてしまった。悲しんだ比奈子は夫の公一(児玉清)にまで八つ当たりして夫婦喧嘩が始まってしまった。お互いの思いやりがこじれて発展した、「豆せん」の一家の揉め事は、当分続きそうな様子だった。

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第23話

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3. September 197056m
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進矢(石坂浩二)、雪乃(佐良直美)、香子(和泉雅子)、次代(沢田雅美)、静香(乙羽信子)らは、大磯のロングビーチに海水浴にいった。そして進矢は、大磯から小ガニを一匹、光(水前寺清子)にお土産を持って帰ってきた。土産があると聞いて貝のブローチか海辺の桜貝かとロマンチックな思いに胸をときめかせた光は、小ガニを見てがっくり。人を子供扱いにすると怒ったが、後で洗面器の中で大事そうに飼っていた。比奈子(長山藍子)は妹思いが行き過ぎて、夫の公一(児玉清)の世話がおろそかになり、二度目の夫婦げんかをしたあと、公一にもう帰ってこなくてもいいといってしまった。いったあとで後悔したが、公一はもう帰ってこないと出て行った。妹の香子は姉の子供じみた喧嘩にさすがに呆れ、比奈子にこんこんと説教をしたが、この夫婦喧嘩、果たして夫の家出までに発展するかどうか…。

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第24話

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10. September 197056m
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パトロール中の光(水前寺清子)と次代(沢田雅美)は、バラバラ死体が詰められていたスーツケースを拾ってしまった。いかに警官だとはいえ、若い娘にこの刺激は強すぎた。光はその夜、すき焼きの肉が食べられなくなり、次代は庭の木の影にも怯えた。その事件のため、進矢(石坂浩二)は松平家の招待には応じられなくなり、伯父の玉造(伊志井寛)がひとりで出かけて行った。松平氏の話は案の定、一人娘の雪乃の婿に進矢をどうかということだった。それを聞いた静香(乙羽信子)は進矢を養子にやるなんてとんでもないといきり立った。光は光であいつもとうとう婿にいくか、と一人さみしい思いをかみしめていた。

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第25話

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17. September 197056m
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進矢(石坂浩二)は伯父の玉造(伊志井寛)からきた雪乃(佐良直美)との縁談を他に好きな女性がいるからときっぱり断った。進矢と雪乃のなりゆきを心配し、たまたま本土にやってきた台風のように荒れもようだった光(水前寺清子)は、その話にほっとしたが、今度は進矢の好きな人というのが気になり、不安で胸がことこと鳴ってきた。光と次代(沢田雅美)が見つけたバラバラ死体の捜査を続けていた進矢は、被害者に隆鼻術の後があることを知った。その頃、家出した鶴田警部補(奈良岡朋子)の弟の文夫(山崎猛)は石田(田村保)と名乗る男から職を紹介されていた。やがて、この二つが結びつき、大きな悲劇を引き起こすことになろうとはだれも気が付かなかった。

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第26話

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24. September 197056m
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比奈子(長山藍子)の姉バカぶりは、結婚してますますひどくなったようだ。今日も妹の香子(和泉雅子)がひとりでスリを追いかけていると聞いて、心配のあまり取り乱し、警察に捜索願いを出すとまで言い始めた。これには夫の公一(児玉清)も玉造(伊志井寛)も静香(乙羽信子)も手を焼いた。進矢(石坂浩二)は引き続き、バラバラ事件の捜査に取り組んでいたが、なかなか進まず、かえって自分が風邪で倒れてしまった。雪乃(佐良直美)は風邪薬を進矢に飲ませたが、別に好きな人がいると聞かされさみしい笑顔となった。光(水前寺清子)は、家に帰った進矢にオレンジジュースを届けた。光の思いがけないやさしさに触れた進矢は、かわいい鬼だね。といった。光のほほがなんとも恥ずかしげに赤らんだ。

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第27話

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1. Oktober 197056m
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バラバラ事件がLSDの密輸事件と関係があることを突き止めた進矢(石坂浩二)たちは、大がかりな捜査網を張った。谷中のアパートに住む石田(田村保)という男を中心に、今日あたり取引が行われそうな気配なのである。しかし、仲間の中に何も知らずに巻き込まれた鶴田清子警部補(奈良岡朋子)の異母弟の文夫(山崎猛)がいることを、進矢も光(水前寺清子)も清子も知らなかった。光はきつい捜査の中で、風邪の直りきらない進矢のことばかり心配していた。九保育園ではすぐそばで大事件が起きようとしていることも知らず、今日も良二(岡本信人)が運動会の遊戯を子供たちに教えるのに余念がなかった。

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第28話

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8. Oktober 197056m
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刑事たちに追い詰められた麻薬密売人でバラバラ事件の容疑者でもある中川(荒川保男)は、何も知らない文夫(山崎猛)を道連れに、ライフルを構えて「九保育園」を乗っ取った。そこで園児を人質にしてしまった。玉造(伊志井寛)と進矢(石坂浩二)はインターホンで中川と交渉し、子どもたちの身代わりに保母を何人か人質として渡すことにした。そして、人質に志願したのが光(水前寺清子)、次代(沢田雅美)、香子(和泉雅子)、雪乃(佐良直美)の四人であった。保母を装って、教室の中に入った四人に松本刑事部長(織本順吉)は、絶対犯人を逮捕するなどという気は起こさないでくれと厳重に注意したが…。

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第29話

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15. Oktober 197056m
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まれに見る難事件でみんなを震え上がらせたバラバラ事件は、鶴田清子警部補(奈良岡朋子)の死という痛ましい犠牲を払って解決した。鶴田清子の死が光(水前寺清子)や香子(和泉雅子)たちに与えたショックは大きく、焼香する光たちの眼からとめどなく涙があふれた。香子はこれを機に清子の後を継いで本格的にスリ係として立つことを決めた。光は雪乃(佐良直美)に進矢(石坂浩二)も光を好きなはずだといわれて思わずほおをそめた。しかし、当の進矢とは一向にムードのない付き合いが続いていた。じれた光は、光たちがバラバラ事件の犯人の人質から解放されたとき、進矢が光を抱きしめたのはなぜかと進矢に向かって問いただした。

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第30話(最終話)

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22. Oktober 197056m
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進矢(石坂浩二)は光(水前寺清子)についにプロポーズした。母の美沙子(桜むつ子)のふしだらな生活をあれこれ思い悩む進矢に、光が思いがけない素直なやさしい慰めの心を示してくれたのにうたれたのだ。「ありがとう」と光は進矢に頬を染めて答えた。美沙子はまた再婚するといってみんなをあきれさせたが、それが進矢の幸福を祈って身を引くための嘘だということが、玉造(伊志井寛)や静香(乙羽信子)にもわかってきた。美沙子は母親の直感で、進矢の好きな人というのが光だと思い、ふたりを結婚させてやってくれと、涙ながらに玉造や静香、光の母の勝(山岡久乃)に頼んで、新しい仕事先の宇都宮へ発っていった・・・

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第1話

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27. Januar 197250m
2x1

看護師の新(あらた)は、派出看護師をしていて夜勤明けで帰ってきた母の友(ゆう)にたたきおこされて十(つなし)病院に寮から出勤した。休む間もなく入院患者の京によばれて、心臓が苦しいと訴えられた。

しかし、院長の儀介はまたかといった様子で知らぬ顔。次男の虎之介がなだめてくれた。そんなところへ、病院の前のラーメン屋の相沢希が夜勤明けの妹の桃の帰りが遅いととびこんで来た。

その日、病院には医者の見習いとして宮川十七子が、はいってきた。

薬剤師の万希男は彼女を患者とまちがえてしまった。

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第2話

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3. Februar 197250m
2x2

虎之介によばれて、京の看病に行っていた友が帰った時、新は待ちくたびれてうたたねしていて、またしても派手な口喧嘩となってしまった。 その翌日、京の息子不二夫が病院へやってきた。京に五百万円の貯えがあると知って不二夫は老人ホームを買うという。京は儀介に泣きついたが、もとはといえば、京が儀介の診断を信用しないで遺書など書き送ったのが原因。

泣かれても儀介は困るばかり。 そんな京を、新は持ち前の明るさで、懸命になぐさめていた。

一方、希は、その乱暴な言葉使いとは逆に、龍之介に好意を抱いていたが、儀介は子どものために、龍之介と離婚した妻の間をなんとかしようと考えていた。

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第3話

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10. Februar 197250m
2x3

十病院に重病の子どもが運びこまれ、友が付添いをたのまれた。仕事熱心な友は昼食も忘れて看護にあたったが、娘の新は身体でもこわしてはと、心配でしかたがない。 ところが、午後になって、その子どもの母親が退院させると言ってきた。確かに容態はよくなったが楽観は許されない病気である。担当の虎之介は、退院を許可した龍之介を攻めたが、保護者の希望とあればしかたがない。

そのうっぷんをまぎらわそうと虎之助は新を夕食に誘った。新は大喜びだったが、ついた先は、希の中華ソバ屋。そこには、虎之介にデートを断られた浄子が十七子ときていた。 虎之介に文句を言うのに、希がつっかかった。希は龍之介が国枝先生と店でなにやら深刻に話していたのをみて、頭に来ていっぱいひっかけていた。

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第4話

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17. Februar 197250m
2x4

新を訪ねてきたはずの虎之介が浄子と話があるという。面白くない新は、ふたりを部屋から追い出した。新は自分のまいた種とはいえ、虎之介と浄子のデートをにがにがしく思った。 念願かなった浄子が同僚の十七子たちに、ヤキイモまでおごったと聞いて、新はますます娘心を傷つけられた。

一方、龍之介は、親の勝手な離婚でこどもの太が最も傷つけられていると希に指摘されて、考えるものがあった。希にも太と同じような過去があったのだ。

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第5話

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24. Februar 197250m
2x5

新と桃は、看護師長の貴子の活躍ぶりに感激し、貴子のために食事を作った。てっきり自分のためと思っていた新の母・友は大ふんがい。あげくに新は尊敬する人のためにならつくるのだとにくまれ口をきいた。

ところが、患者のひとりが新の注射では痛くていやだといい出し、友の処置は素直にうけた。新は未熟さを痛感するとともに、頭にきた。虎之介によれば、女心がないからだという。ますますカチンときた新は、注射を上手になろうと決心した。だがそれには、友におそわらなければならない。

一方、龍之介は、幼稚園から帰らない太をむかえに出た。ところが別れた妻の章子が太をつれていこうとして、通りかかった希にとめられていた。希は龍之介との中を章子にカンぐられておこりだした……。

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第6話

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2. März 197250m
2x6

虎之介がタマゴをかりに看護師寮に来た。新は大急ぎで支度したが、ひと足早く浄子が用意していたので、新はおもしろくない。 その日、太の幼稚園は父兄の参観日にあたっていた。父親の龍之介は祖父の儀介に言われて出かけるつもりにしていたが、急患が運びこまれてきた。やむなく別居中の妻章子に代りをたのもうと思ったが、不在。

事情を聞いて希は太のためにことわりに出かけたが、教室に入れられて参観するはめになった。だが間もなく章子があらわれて、希は逃げ帰ってきた。 一方、新はタマゴの一件もあって虎之介と喧嘩して、怪我をさせてしまった。ほんのはずみだったが、友は容赦せず、激しく新を叱り、新はついに泣き出してしまった…………。

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第7話

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9. März 197250m
2x7

一方、儀介は、龍之介と章子の仲を和解させようとしたが、章子の気持ちもはっきりせず、龍之介も話しあおうとしないためうまくゆかない。そして章子の出現は、希の心を重くしていた。息子の太は章子の後を追うのだが、龍之介たちの問題はまだ解決しそうにない。 その日は休日だったが、新はふと小児科の病室に入った。親の見舞いもなくさみしがっていた子どもたちをみて新は歌を歌ってはげました。それを虎之介にほめられて、新はいさんで帰ってきたが、友の姿がない……。

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第8話

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16. März 197250m
2x8

浄子が故郷に帰ったので、新たち看護師は大忙し。浄子の帰郷は結婚に関係があるらしいと知って、新は大いに気になるのだが、ゆっくり同僚に話を聞くヒマもなかった。母の友も勤務時間が過ぎても仕事を手伝っていた。

浄子のかわりにと新は虎之介の手伝いをしたが、二言目には浄子と言う虎之介に、新は大ふんがいだった。

やっと忙しい一日も終わり、新は部屋に帰ったが、浄子が突然戻ってきた。十七子の部屋には十七子の母の八十子がきていた。同じ部屋の浄子は看護師長の貴子の部屋にねることになったが、新は浄子のことが気がかりで仕方がなかったー。 突然あらわれて虎之介と親し気な志津枝に、新はおだやかでなかった。が志津枝が母の友とも知り合いであり、虎之介の友人の姉と知ってひと安心。

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第9話

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23. März 197250m
2x9

十七子の卒業式に祝いにと、母の八十子が赤飯をくばった。母親の愛情を知らない桃はそれがうらやましく、姉の希を傷つけるようなことを言ってしまった。だが、新も虎之介も、祝い事などしてもらったことがないのは桃と同様。その上、島先生から、桃を育てるため希が苦労した話をきかされて。桃はすまない気持ちでいっぱいになった。

一方、浄子が看護師をやめるといい出した。交通事故にあった母のためにわが身を犠牲にしようとしていたのである。虎之介はとめたが、浄子はきかなかった。 十七子は母が帰郷し、同室の浄子もしずみがちなので、新の部屋に遊びに行ってウサをはらしたが、戻ってみると、部屋には浄子と虎之介がいた。それと聞いて、新は……。

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第10話

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30. März 197250m
2x10

新の悪ふざけでアパートを飛び出した浄子は、そのまま外泊。新は反省したが、母の友は怒りっぱなしだし、虎之介も心配していると聞いておもしろくない。この事件には、十七子も関係があるのだが、十七子は虎之介に意見されても、なぜ浄子が家出までしなければならないのか、さっぱりわからない。

浄子は無事に帰ってきたが、虎之介はそれどころではなくなった。熱性けいれんの少年がまたかつぎこまれてきたのである。虎之介の医師とししての研究心が頭をもたげ、自分なりにその原因を調査しようと思い始めた。

虎之介にやっと気持の余裕ができ、浄子と話しているところへ、また十七子が顔を出した。ちょうど浄子が虎之介にすがりつこうとしているところだった。十七子はあわてて逃げ出し、虎之介は後を追ったが、話を聞いて新は完全につむじをまげたー。

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第11話

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6. April 197250m
2x11

龍之介につきそわれて大はしゃぎで入学式に出かける太。経験のない新はちょっぴりうらやましい。母の友は、それと知って、新とふたりで食事に出かける計画を立てた。だが、その寸前、患者の容態が悪化。新は大いにむくれてしまった。

一方、希は儀介に縁談をもちこまれた。弟の万希男と妹の桃は負担をかけないよう、一人前のところをみせようとボーリングに出かけた。だが、希は夕食もせずに、ふたりをまっていた。さみしさも手伝って桃は泣き出す始末だった。

そして、虎之介を慕う浄子に、十七子は好きだと素直に言った方がいいと忠告した。ところが、それが看護師たちに連鎖反応をおこした。みんなに好きと言われて、虎之介はからかわれていると思いこんだ…。

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第12話

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13. April 197250m
2x12

深夜、交通事故の急患が運びこまれた。国枝のむかしの恋人村上だった。同様した国枝は、一度は手術を手伝えないといったが、龍之介に説得されて考えなおし、立派に手術をおえた。

翌朝、十家に太宛の小包が届いた。中には太がほしがっていたリックサックをはじめ、家族全員の下着類がいれてあり、差出人は母親の章子だった。

一方、公園では虎之介に頼まれて十七子が保と遊んでいた。そこへやってきた広道は、十七子にかまわず保にはなしかけ、あげくにつれ帰ってしまった。広道が何者か知らない十七子は大あわて。

広道は内科専門の医師で、北海道から出てきたばかりだった。この広道がきょうから十病院で働くことになり、若い看護師たちは何かと広道のことが気にかかるのだ。

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第13話

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20. April 197250m
2x13

いつも元気な新の母、友が風邪で倒れた。病院のつきそいの仕事は、志津枝がかわってくれたので安心だが、母を気づかう娘の新のことが心配で友はおちつかない。

案の定、新は病院で大失敗をした。胃の検査をする患者に食事をさせてしまったのだ。新は心配をかけまいと、友には内緒にしていたのだが、見舞いにきた虎之介が話してしまった。そのため、お茶をいれに戻った新は、友にきびしく叱られ、病院に追い返されてしまった。新は友にいいつけた虎之介のおしゃべりにカチンときていた。虎之介は友が知っていると思って話したのだが……。

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第14話

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27. April 197250m
2x14

今日は一日中、希がうきうきしていた。その原因は、朝“心"の店にやってきた龍之介だった。龍之介は希に“心"にくると気が休まるといったのだ。その話を希に聞いた国枝先生は、希の気持ちを考え、龍之介に確かめてみた。案の定龍之介は深い意味もなく、希に心が休まると話していたのだ。国枝は龍之介に、そのような言葉が、女にとってどんなに重要なことか考えたことがあるのかと聞くのだった。

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第15話

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4. Mai 197250m
2x15

宿直の小雪が発熱したため、新が代役をひきうけた。その夜運び込まれた女の救急患者は、行き倒れということだったが、病気ではなく、酔っぱらって意識不明だったのだ。 翌朝、新が病室を見まわると、昨夜の急患のベットは空になっていた。患者の様子からみると常習らしい。自宅に連絡すると、勝手に泊めたのだからとりにこいという。新はみんなの好意をふみつけにした患者のあまりの勝手さに腹をたてた。

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第16話

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11. Mai 197250m
2x16

新は、母の友に、くやしさのあまり看護師をやめると電話した。そんな新を虎之介は、お好み焼屋にさそった。家に戻ってきた新は、友の心配をよそに、押し入れにもぐり込み寝てしまった。 夜になって目をさました新は、電話のことなどさっぱりと忘れ、もとの新にもどっていた。虎之介とお好み焼きを食べながら話をしたのが、良かったらしい。

その晩、浄子のところに浄子の弟の秀治がたずねてきた。秀治は、いまの浄子の仕送りだけでは生活が苦しい。そのため浄子に、かせぎの少ない看護婦生活を変えさせて、水商売を進めてきたのだ。

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第17話

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18. Mai 197250m
2x17

十病院は旅行の話でもちきり、今日も留守番のくじ引きで大騒ぎだった。新は運悪く留守番くじに当ってしまいガッカリ。新が留守番と聞いて、虎之介はおもしろくない。みんなに説得されて出かけることにしたが、なんとなく気がすすまない。旅行の当日はてんやわんやで、志津枝は、おいていかれてしまった。あげくに出発が一時間以上も遅れたため、現地に到着したころは、真っ暗闇でせっかくの景色もなにも見えない始末。その夜、留守番組の新たちが、仕事もひと段落してようやく落ち着いたころ、サイレンの音が・・・。

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第18話

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25. Mai 197250m
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近所から出火したので若い新は大あわてになったが、母の友や看護婦の志津枝はさすがに落ちついて手際よく患者を避難させた。あやういところで、風向きが変わり、十病院は燃えずに済み、患者にも異常はなかった。 慰安旅行先で、火事の知らせを知った虎之介たちは、旅行を中止し、戻ってきたのだが、みんな無事だったのでひと安心。

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第19話

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1. Juni 197250m
2x19

火事に続いて太の行方不明騒動、そのうえ太を連れ出した十七子の是非について広道と虎之介も爆発寸前。これは新の機転で不発だったが、今度は章子と龍之介が喧嘩。龍之介と章子の問題はなかなか解決しそうもなかった。

儀介の留守に、つぎからつぎへと問題が起こり、大騒ぎの十家に、また新らしい問題が一つふえた。鉄之介が看護師の小雪と結婚したいと言い出した。婦長の貴子が小雪の意志と確かめると、まんざらでもない返事だった。だがこれは小雪の勘違いで、小雪は結婚の相手が鉄之介ではなく、虎之介だと思っていたのだ。

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第20話

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8. Juni 197250m
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希の店“心"は、十病院の先生たちや看護師たちの昼食や憩いの場所だ。

ところで、十病院の三男坊、鉄之介は、看護師の小雪を好きになってしまい、希に結婚について相談した。

ところが、希の弟の万希夫は、鉄之介が望んでいる結婚相手は、妹の桃だと思い込んでしまった。

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第21話

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15. Juni 197250m
2x21

看護師の小雪と薬剤師の万希夫が結婚すると聞いて、小雪と結婚するつもりでいた十病院の三男・鉄之介はショックを受けた。あげくに、鉄之介にとってまったく関係のない万希夫の妹の桃からは、結婚を断られてしまった。まわりのひとたちの勘違いで、いつのまにか鉄之介は、万希夫に恋人を取られたうえ、その妹の桃にはふられたことになっていた。

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第22話

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22. Juni 197250m
2x22

十病院の院長儀介は、学会で九州に出張していた。その帰りに長男龍之介夫婦の別居問題で、嫁の章子の実家がある京都に立ち寄ったり、三男鉄之介の結婚問題で岡山の小雪の実家にまわったりとかけずりまわってようやく東京に戻ってきた。

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第23話

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29. Juni 197250m
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他人のことよりも、まず自分のことを考える現代っ子鉄之介と小雪の結婚。逆に他人のことばかりを考え、たがいに気を使いすぎたため、破局をむかえた龍之介と章子の離婚。現代流行の"年代の差"を、十家の長男と三男の離婚と結婚の問題を通して描く。

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第24話

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6. Juli 197250m
2x24

十病院は、現代っ子の鉄之介と小雪の結婚で、てんやわんや。この若いふたりは、結婚祝いは現金がいい、結婚式は近所の天神様にきめた、それも式代を値ぎった上で、できるだけ招待者は少なくし、食べ物は仕出し屋から弁当をとるといった調子だ。あげくに、ハネムーンはハワイに行きたいなどといい出して、儀介をはじめ龍之介や虎之介など周囲の者たちは、ハラハラのしどうしだ。

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第25話

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13. Juli 197250m
2x25

虎之介と新は、新の母、友の留守中に、ちょっとしたことからまたケンカをしてしまった。新の気持ちを確かめようと勇んで出かけた虎之介だが、どうもタイミングがあわない。

龍之介は、京都の実家に帰った章子から、いきなり離婚するという電話を受けてびっくりした。

虎之介の京都の縁談がまとまれば、章子が戻ってこられる。そうなればまた夫婦の間もうまくいくと単純に考えていた龍之介だったので、章子の電話は思いもよらなかった。

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第26話

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20. Juli 197250m
2x26

新婚旅行先の宿で、雷にあった鉄之介は、新妻の小雪をかばうどころか、自分だけテーブルの下に逃げ込んでしまった。少しも優しくしてくれない鉄之介に腹をたてた小雪は、カッとしてひとりで帰ってきてしまった。はじめからこんな調子ではふたりの結婚はどうなることやら…。

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第27話

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27. Juli 197250m
2x27

夜遅く、十病院にひとりの女性が尋ねてきた。てっきり患者だと思った虎之介は、名前を聞いてドッキリ。それもそのはずその女性は、虎之介の見合いの相手、小林知子だった。知子は何のために東京へ出てきたのか…。十七子は、一方的に志津枝と万希夫を結びつけようと工作したことがバレてしまい、院長の儀介から大目玉、病院をクビにすると言い渡されてしまった。だが、おとなしく聞きいれる十七子ではない。

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第28話

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3. August 197250m
2x28

京都の実家に帰っている義姉の章子に相談に行った虎之介の帰りが遅い。息子の太が一緒なので龍之介は気が気ではない。その夜遅く戻ってきた虎之介は、ばったり新に出会った。新のあまりサバサバした態度にカッときた虎之介は、つい見合いをしてきたといってしまった。それでも新は涼しい顔…。

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第29話

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10. August 197250m
2x29

出前に出た桃が、交通事故にあった。通行中の見知らぬ男が、とっさに桃をかばってくれたおかげで、桃はけがをせずに済んだ。だが、桃を助けてくれた日下新一は、その拍子に傷を負ってしまった。さいわい大した怪我ではなかった。 結婚したばかりの鉄之介と小雪は、十家に同居していた。龍之介や虎之介が、これを良いことに、小雪にコマゴマと用事をいいつけるので、鉄之介は頭にきていた。

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第30話

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17. August 197250m
2x30

きょうは儀介の誕生日。お祝いに病院の従業員にうなぎ料理をごちそうするという。ところが、三人の息子は誰も父の誕生日など思い出さない。孫の太だけがプレゼントを用意していた。 院長の誕生日でにぎわっている十病院に十七子の母八十子がおとずれた。八十子は、夏休みになっても、いっこうに帰ってこない十七子を迎えにきたのだが、志津枝がうっかり十七子のハンストの一件を話したから大変。八十子は顔色を変えて、十家にどなり込んだ。

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第31話

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24. August 197250m
2x31

儀介の誕生日の夜、虎之介は、知子を箱根迄送っていった。浄子は、パーティーでヤケ気味に飲んだ酒の勢いも手伝って、虎之介が戻ってくる迄、公園で待っているといって聞かない。その夜遅く、新一が“こころ”の店へやってきた。ちょうどのれんを入れようとしているところだったが、桃は新一になぜか親切だった。

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第32話

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31. August 197250m
2x32

虎之介が何の気なしに箱根のかえりみち買ってきて、古山家のドアにぶらさげておいたカマボコは、まわりの人たちに、いろいろな影響を及ぼした。

浄子は虎之介の新に対する気持ちをウスウス感じはじめたし、龍之介は、別居中の妻の章子に対する恋ごころを、改めて燃えたたせた。鉄之介は、小雪とケンカをして、以前よりも仲が良くなったのだ。

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第33話

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7. September 197250m
2x33

希は、日下新一の身元調査のため、新一の自宅をたずねてみた。ところが、ひょうそうの手術をしたばかりで会社を休んでいた新一は、てっきり希が見舞いにきてくれたものと勘違い、希は仕方なく掃除をしたり、食事の用意をしたり、と働かされてクタクタになって戻ってきた。

一方、病気などしたことのない虎之介が風邪で熱を出し、寝込んでしまった。たまたま、その日にかぎって十家では、儀介をはじめお手伝いのきみまで出かけて留守だった。看護師長の貴子は新に虎之介の看病を頼んだが…。

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第34話

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14. September 197250m
2x34

新は、徹夜で虎之介の看病をした。看病している新は、いつもの新とは別人のように優しかった。新のやさしさは、看護師としての義務だけではないと感じた虎之介は、広道にはげまされ、意を決して新にプロポーズした。京都に章子を訪ねた龍之介は改めて章子に愛を告白し、ふたりの生活をやり直そうと誓い合った。

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第35話

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21. September 197250m
2x35

虎之介は、新にプロポーズしたが、新はあわてて家に帰ってしまった。父の儀介にはげまされた虎之介は、新の部屋におしかけ、返事を聞きたいとせまった。むかしから虎之介を好きだったが、十家との身分の違いや、浄子や知子の出現で、あとで悲しい思いをするよりは、自分から虎之介をあきらめようと心に言い聞かせてきた。だから新は虎之介の申込を受けた。

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第36話

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28. September 197250m
2x36

今日は盆踊り。“こころ"の店は朝から大忙しだった。そんな時、希が出前の途中でめまいを起こし倒れてしまった。

妹の桃は、友達に逢うといって出かけて留守だった。“こころ"の店では万希夫と一夫と和子の三人がてんてこまいで働いていた。

万希夫は、出前の途中で新一と楽しそうに盆踊りの夜店を見て歩いている桃に出会った。桃の相手は女性だと思いこんでいた万希夫は、カッとしていきなり桃を叩いてしまった。

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第37話

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5. Oktober 197250m
2x37

希が倒れた原因は、精密検査の結果、やはり龍之介が心配したとおり、脳動脈瘤だった。希はさっそく入院して手術することになったが……。こんな騒ぎの最中に、夫婦げんかをして岡山の実家に帰っていた小雪が、京都に行っていた章子と一緒に戻ってきた。小雪は深く後悔していた。

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第38話

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12. Oktober 197250m
2x38

きょうはいよいよ希の手術の日だ。桃から連絡を受けて日下新一が病院にかけつけてきた。ちょうど体のあいた友もつきそいとしてきてくれた。手術には龍之介が立ちあうことになっている。みんながいてくれるから、ふたりは心配しないで仕事をしろと希にいわれた桃と万希夫だが、やはり仕事が手につかない。

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第39話

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19. Oktober 197250m
2x39

十病院では忙しいのに朝から虎之介と新が行方不明。みんなが困っているのにふたりはのんびりと院長室で結婚式の相談をしていた。父の儀介に公私混同してはいけないとキビしくいわれた虎之介は、いよいよ新の母の友に、新との結婚の許しを受けに行くことになった。

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第40話

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26. Oktober 197250m
2x40

虎之介は新との結婚を友に許してもらったと有頂天になっていた。だが広道や父の儀介は、喜んでばかりいないで、他人の気持ちを考えろと虎之介に意見した。その頃、新も友から浄子をはじめ仕事仲間のことを考える心が大切だと言われていた。

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第41話

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2. November 197250m
2x41

新と虎之介の結婚式は、広道の提案でまわりの人達の気持ちや経済を考えてユニフォーム結婚式と決まった。式の日取りは11月15日。病院のみんなが慰安旅行に出発する日の朝病院であげる。式だけを簡単にするのではなく、新婚旅行は病院の旅行に出かける人たちにかわって、ふたり水入らずで留守番をして新婚旅行にかえる。新居は十家の二階になった。

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第42話

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9. November 197250m
2x42

新と虎之介の結婚式の話を聞いて、浄子をはじめ十七子や志津枝たちが、虎之介をつるし上げると大騒ぎになってしまった。これは十七子と志津枝が虎之介をあきらめた浄子の気持をひきたたせ、虎之介と新の浄子に対する遠慮を取り除こうと仕組んだものらしい。一度は結婚をやめるといった新も、みんなの温かい気持ちに感謝していた。

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第43話

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16. November 197250m
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結婚の前夜、話したいことがたくさんあっても、何も言えない新と母の友、息子の嫁になる人にと亡き妻の形見の指輪を渡す虎之介の父儀介、なんとか結婚ムードをもり上げようとパーティーの打ち合わせをするふたりの仲間たちの温かい心遣いなど……。

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第44話

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23. November 197250m
2x44

みんなに祝福され、十病院の院長室でにぎやかな披露パーティーが行われた。ウエディングケーキは栄養学校に通う鉄之介が心をこめて制作した。浄子が代表して新に花束を贈ってくれたし、みんなのコーラスもよかった。新と虎之介だけではなく、出席した全員の心に残るすばらしい結婚式だった。

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第45話

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30. November 197250m
2x45

忙しかった結婚第一夜が明け、ようやくふたりで落ち着けると思ったのに、新妻の新は朝から洗濯や食事の支度におわれっぱなしだ。虎之介は居場所がなくて、ただ家の仲をウロウロするばかり。夕方になって慰安旅行の人たちが帰宅し、夕食のあとかたづけも一段落。やっとふたりになれると喜んだ新と虎之介だったが、今度は太がふたりの部屋に入り込んで動こうとしない。朝からイライラしていた虎之介は。ついに太のことで兄の龍之介と喧嘩をしてしまった。

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第46話

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7. Dezember 197250m
2x46

結婚したばかりの新は、十家の人になったにもかかわらず、十家の人たちに気がねして、朝から食事も思うように食べられない。夕食だけは虎之介が一緒だと思っていたのに、頼みにしていた虎之介は、会合があって出かけるという。虎之介は自分ひとりで支度をするとおみやげを買ってくるからといって、さっさと出かけてしまった。せめて出かける支度でも手伝おうと思っていた新はがっかりだった。

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第47話

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14. Dezember 197250m
2x47

友人の歓迎会に広道と一緒に出かけた虎之介が、早く帰ってくるといったのに。夜中になっても帰ってこない。ラジオのニュースはそのころ新宿付近で事故があったことを伝えていた。心配した新は、母の友に相談に行った。とりあえず広道の部屋をたずねたところ、広道は帰っていると姐の志津枝の返事だった。

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第48話

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21. Dezember 197250m
2x48

京都で旅館をやっている章子の母が突然、旅館をやめると言い出したため、龍之介と章子の夫婦は、あわてて京都に出かけて行った。章子の母は、このところ体調がすぐれなかった。そのためひとり娘の章子が、看病や旅館のきりもりで東京と京都を往復しなければならない。娘に迷惑をかけたくないという母心で、意に反してやめるなどといいだしたのだ。

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第49話

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28. Dezember 197250m
2x49

希をたずねてきた新一に、希の幸せを祈って淋しさをこらえながら姉をよろしくと頼む万希夫と桃の兄妹。嫁いだばかりの新は、正月準備の忙しさにネをあげて、実家の母、友に手伝ってくれと泣きついた。ところが友は、頼みをきいてくれないばかりか、何もいわずに、京都にいる章子の実家へ手伝いにいってしまった。

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第50話

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4. Januar 197350m
2x50

正月早々、急患が運びこまれ、龍之介のアシスタントとしてはじめて手術に十七子が立ち会い、医師としての自分を取り戻す。またはじめて広道に対して、十七子らしい愛の告白を。

一方、結婚することになった希は、新一の両親の意向でできれば一月中に式を挙げられないかという新一の電話に大あわてだ。

京都の章子の実家に手伝いに行っていた友は、東京に帰ってきたと思うと、京都に引越して、章子の母の面倒を見るといって、みんなを驚かせた。

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第51話

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11. Januar 197350m
2x51

ひとり娘を嫁がせた友は、さびしさをふりきり、娘のためにも、自分のためにも東京を離れて京都で新しい人生をきりひらこうと決意する。

娘の新は、母の気持がわからずに虎之介にやつあたりしていたが、貴子と母の会話を立ち聞きし、ようやく母には母の人生があることを理解する。そして新は虎之介といっしょに新らしい人生に踏み出す。

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第52話

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18. Januar 197350m
2x52

7月に結婚した鉄之介と小雪、11月に結婚した虎之介と新に続いて、相沢希と日下新一がきょう仮祝言をあげる。

希と新一に続いて、万希夫と志津枝のふたりもなんとなくいいムードになってきた。十七子と広道のカップルは、広道が十七子の強引さに押し切られそうな様子で、どうやら十病院の周辺は昨年に続き今年も結婚ブームになりそうだ。

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第1話

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26. April 197350m
3x1

「魚平」は、土地計画で深川を立ち退き、山の手の東北沢の商店街のマーケットに引越して来た。同じマーケットで肉屋を経営する中央玉之輔(佐野浅夫)が、愛の亡父の友達であった事から引越して来られたのだ。

愛が引越し荷物の整理に大わらわのところへ、向かいの八百屋の長男・元気(石坂浩二)が手伝いに来た。元気は美術大学を卒業したデザイナーだが、全く力がなく、引越しの手伝いもそこそこに帰ってしまった。

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第2話

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3. Mai 197350m
3x2

深川から東北沢のマーケットに引越した「魚平」で、歌(山岡久乃)と愛(水前寺清子)の新しい生活が始まった。

威勢の良い仕事だけに、口喧嘩も派手な母と娘だが、父の死後、「魚平」を背負って立とうと頑張る愛に、歌は心の中で手を手を合わせて感謝していた。愛もまた、口にこそ出さないが、歌への思いは同じだった。

「魚平」の開店大売り出しには、肉屋の玉之輔(佐野浅夫)の手伝いもあって大盛況。

酒屋の女主人乙美(園佳也子)は、初鰹の切り身を買いに来たが、八百屋の百子(葦原邦子)が鰹を一匹丸ごと買って行った為、敗けじとばかり百子のより大きなのを買って鼻高々。普段から乙美にライバル意識を燃やす百子は、あまりの悔しさに大むくれ。

おかげで百子の息子元気(石坂浩二)や明子(井上順)は、初鰹にありつけたものの、とんだとばっちりを受ける事になった。

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第3話

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10. Mai 197350m
3x3

四軒市場に住みつき、久し振りに余裕ある時間を持った愛(水前寺清子)と歌(山岡久乃)は、一人で淋しそうにしている化粧品屋の一人息子善吉(坂上忍)を家に上げ、夕食をご馳走した。愛は下町風の気安さで、見も知らぬ善吉を食事に呼んだのだが、善吉の母右子(草苗光子)と善吉を捜しまわっていた焼鳥屋の三三九(児玉清)は、愛や歌が無神経過ぎると言って怒った。

一方、八百屋の百子(葦原邦子)は、酒屋の乙美(園佳也子)が自分のより大きな鰹を買い込んだので機嫌が悪かった。その上、息子の元気(石坂浩二)から年寄り扱いされ、頭にきて不貞寝を決め込んだ。

おかげで元気が仕入れに行く事になったが、「魚平」では愛が仕入れに行くと聞き、大張り切り。野菜のふちょうを覚えたり、仕入れに行くスタイルを考えたり、大変な熱の入れよう。ところが翌朝になって、「魚平」の仕入れの役は、その日に限って母親の歌だった……。

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第4話

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17. Mai 197350m
3x4

仕入れに行った八百屋の元気(石坂浩二)が、キャベツのダンボール箱の下敷きになった話は、その日のうちにマーケット中の噂になった。

愛(水前寺清子)は、男のくせにキャベツも担げない元気を軽蔑。元気の母・百子(葦原邦子)も、八百屋の名折れだと、元気と明子(井上順)に、毎朝水入りバケツを持って町内をマラソンしろと命じた。

一方、周期的にヒステリーを起こす酒屋の乙美(園佳也子)は、「魚平」が越してきて以来、ハエが多くなったと騒ぎ出し、あげくの果てに乙美と息子の唯一(岡本信人)が親子喧嘩を始めた。そればかりか親子喧嘩を止めに入った明子が乙美の投げた缶詰で怪我をした事から、乙美と百子がいがみ合いの大喧嘩。たまらなくなった愛は、四軒市場から逃げ出したと言い出した……。

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第5話

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24. Mai 197350m
3x5

四軒市場に引越して以来、隣り同士の口喧嘩ばかり見せられた愛(水前寺清子)は、マーケットの生活に嫌気がさしていた。だがそんな愛をなだめようと接近する機会を担っていたのが、元気(石坂浩二)だった。元気は、愛に気に入られる力強い男になろうと、弟の明子(井上順)と共に、体力作りを始めた。

そんなある日の朝、歌(山岡久乃)と酒屋の乙美(園佳也子)が、自分達の年齢の話がもとでまたもや衝突。売り言葉に買い言葉。二人の猛烈な口喧嘩が始まった。

いつも火消し役の乙美の息子・唯一(岡本信人)にも、手におえない有様。仲裁に入った元気は、歌をなだめる為近くのあんみつ屋へ引っ張りこんだ。これも、元気が愛に近付く為の作戦だったが、元気の優しさに好感を持った歌とは逆に、愛は反発するばかりだった……。

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第6話

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31. Mai 197350m
3x6

「魚平」に、酒屋の息子・唯一(岡本信人)の父・七之助(松下達夫)から電話が有り、唯一に会いたいから連絡してくれと伝えてきた。七之助は、唯一の母・乙美(園佳也子)と別れた後で、別な女性と再婚したが、唯一は、乙美に内緒で七之助と度々会っていたのだ。

唯一と七之助の連絡役を引き受けた愛(水前寺清子)は、唯一に知らせようと酒屋へ走ったが、乙美がデンと腰を据えている為、店の前をウロウロしてしまった。そればかりか、愛のただならぬ行動を見て乙美は、愛が唯一に気があるものと早合点してしまった。

その夜唯一は、七之助と「三三九」で落ち合い、久し振りに父と子の愛情を確かめ合った。 だが乙美は、唯一が急に居なくなったと騒ぎ出した……。

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第7話

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7. Juni 197350m
3x7

酒屋の唯一(岡本信人)は、愛(水前寺清子)の手引きで母・乙美(園佳也子)と別れた父に会う事が出来た。だが、乙美の厳しい追求に困った唯一を助けに入った愛は、母の歌(山岡久乃)の結婚相手の鑑定を唯一に頼んだのだと言ってごまかした。

乙美はごまかせたものの、四十女の歌が娘の愛を残して再婚するという噂が、乙美の口からマーケット中に広まってしまった。

これを聞いた八百屋の元気(石坂浩二)は、たった一人の母を再婚させる愛の淋しさを思い、愛を慰めにかかった。

再婚する女性は年下の男性と一緒になるケースが多いとか、歌の魅力を分析したり、果ては、親類同様になって愛の力になりたい等と言うものだから、愛はあらぬ勘繰りを始めてしまった……。

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第8話

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14. Juni 197350m
3x8

八百屋の長男元気(石坂浩二)が、愛(水前寺清子)の母・歌(山岡久乃)に親しく口をきいたり、みつ豆をおごったりした為、元気が歌に気があるものと早合点した愛は、持ち前の威勢で元気に詰寄った。だが元気の狙いが、隣同士フランクに付き合う事だと知って納得した。

一方、ケチで知られる焼鳥屋の三三九(児玉清)は、鰯一匹買うのに大変な考えよう。そんな時、化粧品店の右子(草苗光子)に頼まれて、愛はデラックスな刺身の盛り合わせを三三九に届けた。何かにつけて三三九に世話になっている右子の感謝の気持ちだったが、自分のケチを見透かされたと思った三三九は、貰う筋はないと、右子のもとへ返しに行った……。

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第9話

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21. Juni 197350m
3x9

八百一の次男・明子(井上順)の紹介で親類の松崎(石島房太郎)と、肉屋の長女・玉子(波乃久里子)が見合いする事になっていたが、この話にはワケがあった。玉子に好意を持っていつが、直接プロポーズ出来ずにいた明子は、松崎の名を使い、自分が見合いの席に出ようと考えていたのだ。

この日は、荒物屋の長女・名津(長山藍子)も見合いの日だった。だが、名津に気のある「三三九」の次男・行司(新克利)は、名津が見合いをすると聞いてショックを受け、寝込んでしまった。

行司の兄・三三九(児玉清)は、行司の恋する相手が玉子だと勘違いしてしまった。三三九は玉子に会うと、行司の為に今日の見合いを取り止めてくれと頼んだ。

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第10話

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28. Juni 197350m
3x10

八百屋の次男・明子(井上順)が肉屋の長女・玉子(波乃久里子)に自分を売り込もうと考えて計画したお見合いは、焼鳥屋の三三九(児玉清)の早合点でとんだ騒ぎになってしまった。

だが、玉子と結婚したいと言う明子の想いが玉子の親に通じ、二人の結婚が決まった。

そんな時、愛(水前寺清子)にも縁談が持ち込まれた。相手は愛の幼馴染で深川の魚屋「魚清」の次男・健二(前田吟)だった。

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第11話

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5. Juli 197350m
3x11

愛(水前寺清子)と歌(山岡久乃)は、化粧品屋の子供の善吉(坂上忍)をしばらく預かる事になった。善吉の母右子(草苗光子)が、西ドイツにいる夫との離婚話をつける為、ドイツへ行く事になった為である。

そんな翌日、結婚を前提に愛との交際を申し込んできた健二(前田吟)が、「魚平」に遊びに来た。デートに出掛ける愛と健二を見た八百屋の長男・元気(石坂浩二)の心は穏やかでなかった。

失恋したようにしょんぼりした元気を見た母の百子(葦原邦子)が、元気は愛に気があるのではないかとズバリ指摘した為、ドッキリした元気は散歩に行って来ると言って家を飛び出して行った。

百子は明子(井上順)の結婚が決まって安心したものの、元気の事を考えると一抹の不安を隠しきれなかった。その頃歌もまた、愛の結婚問題に母心を惑わせていた。

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第12話

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12. Juli 197350m
3x12

八百屋の長男・元気(石坂浩二)は、愛が深川の魚屋・健二と付き合っている事が気になってならなかった。愛もまた、元気の事が気にかかり、健二のプロポーズを受け入れかねていた。そんな愛と元気なのだが、顔を合わせるとすぐ喧嘩になってしまうのだった。

元気は、近く結婚する弟の明子(井上順)の為に、貯金をはたこうとしていた。それを知った明子は、感激のあまり泣いた。そして、元気と愛を一緒にさせてやりたいと歌(山岡久乃)に頼み込んだ。歌は愛の気持ちを打診しようとしたが、愛は元気の事になると、何故か話をそらしてしまうのだった。

愛も元気も共に総領で母一人の身である事が、愛の気持ちを迷わせていたのだ。そんな愛の心を知る歌は悩んだ……。

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第13話

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19. Juli 197350m
3x13

乙美と別居中の夫・七之輔が交通事故で怪我をした。愛達は乙美に名古屋行きを勧めたが、一度唯一に騙されている乙美は首をタテに振ろうとはしなかった。仕方なく唯一が一人で名古屋へ向かった。 だが、根は人情家の乙美は唯一一人では不安だった。そこで歌(山岡久乃)に頼み、自分の代わりとして名古屋へ行ってもらった。

一人で留守番をする事になった愛は、仕入先で一緒になった健二(前田吟)に手伝ってもらい、店をきりもりした。しかし、乙美は、愛と健二を二人だけにしておいて間違いが起こっては歌に申し訳が立たないと、店員の中(時本和也)に二人の監視を命じた。

そんな事を知らぬ歌は、乙美や唯一の為、七之輔の看病に一生懸命だった。

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第14話

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26. Juli 197350m
3x14

乙美の頼みで歌が名古屋の七之輔の看病に向かった夜、愛の目の前で二人の男が睨み合った。元気と健二だった。二人に他意は無かったが、愛にもしもの事があっては歌に申し訳がないと考えた乙美は、えらいけんまくで二人を追い出してしまった。

だが、用心の為に「魚平」に泊った乙美は、寝言の中で歌より先に七之輔のもとに向かった息子・唯一(岡本信人)の名を呼び続けていた。愛はこの時、乙美の子供を思う母心を知った。

翌日、名古屋から帰った歌は、乙美の前で七之輔の悪口をしゃべりまくった。

それは、七之輔と別れると言い張る乙美の心を変えさせる逆療法だった……。

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第15話

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2. August 197350m
3x15

名古屋で交通事故に遭い入院していた唯一(岡本信人)の父・七之輔(松下達夫)が、母の乙美(園佳也子)と帰って来ると言うので、唯一は鯛を買って待ち受けた。ところが、帰って来たのは乙美だけだった。またもや七之輔と喧嘩したのだ。

唯一は自分勝手な乙美に腹を立てたが、そんなところに、七之輔が松永(久米明)に伴なわれてやって来た。松永は、事故にあった七之輔を病院に運び、看病にあたった唯一や歌(山岡久乃)を世話してくれた人だった。

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第16話

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9. August 197350m
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松永は、珍しい蛍を歌にプレゼントする等して好意を示した。だが愛は、そんな松永の好意と、それを喜んで受け入れる歌が、何となく面白くなかった。

結婚の決まった八百屋の明子(井上順)と肉屋の玉子(波乃久里子)は相変わらず甘いところを見せつけた。その上、明子の兄・元気(石坂浩二)が、電気屋のくら子(大鹿次代)に見合いの相手を探してくれるよう頼んだと聞き、愛は激しいショックを受けた……。

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第17話

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16. August 197350m
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松永は歌に好意以上のものを持っているに違いない。愛は一人気をもむが、歌はそんな松永の好意をむしろ嬉しがっている様子なので、愛は面白くなかった。

そんな夜、愛と歌は浴衣姿で植木市に出て、「三三九」で焼鳥を食べた。そこへ教え子の中学生を連れた松永の娘の育(大空真弓)がやって来た。体操の先生らしくテキパキした身のこなしの育に、歌はすっかり感心してしまった。愛は歌に、松永の娘だからといってひいき目に見過ぎると言ってすねた。

その頃、荒物屋の名津(長山藍子)は、自ら山形の親戚へ養女に行こうとしていた。

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第18話

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23. August 197350m
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歌を松永に奪われるという不安から、松永を極度に毛嫌いしていた愛は、突然やって来て歌の気持ちを確かめようとする育を、激しい口調で追い返した。しかし、一人暮しの松永や、愛と二人きりの歌の事を思ってやって来た育は、親の気持ちも確かめようとしないで突っぱねるだけの愛に腹を立て、わからずやと怒るなり「魚平」を出て行った。

愛は、ただがむしゃらに育を追い返したものの、歌の幸せを考えざるをえなかった。

迷い悩む愛は、八百屋の長男・元気(石坂浩二)に、それとなく親の再婚について元気の意見を聞いてみるのだった。

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第19話

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30. August 197350m
3x19

愛(水前寺清子)は未絵の両親(下條正己・野村昭子)に未絵の山形行きの心境を聞いてもらったが、なかなか上手く話せなかった。そんなところへ未絵を送って帰って来た元気(石坂浩二)が、未絵の両親を言い含める様に説得した。愛は、そんな元気にすっかり感心してしまった。

一方、結婚を急ぐ明子(井上順)と玉子(波乃久里子)は大安の日の結婚式場を見つけて予約した。それは一週間後という急なものだった。結婚式に着る着物を捜していると聞いた歌(山岡久乃)は、明子に夫の形見の紋付きを貸す事にした。愛が歌と父の結婚記念写真を仏壇から取り出そうとした時、松永(久米明)が歌に書いた手紙を見てしまった。

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第20話

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6. September 197350m
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酔って歩けなくなった愛を元気(石坂浩二)がおぶって帰った。歌は何事かと驚いたが、愛は歌の顔も見たくないと寝てしまった。

翌日、二日酔いの愛は、歌が仕入れに出かけた後、元気に歌の事で自分の気持ちを訴え、松永のラブレターを見せようとした。

しかし元気は、例え親子でも愛情面にまで立ち入る事はよした方がいいと忠告し、人の幸せをわかろうとしない愛の様な奴はバカだと言った。愛は返す言葉もなかった。

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第21話

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13. September 197350m
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歌が松永のプロポーズを断わってしばらくした日、元気の弟の明子(井上順)と肉屋の長女・玉子(波乃久里子)の結婚式が行われた。玉子の父の玉之輔(佐野浅夫)は、娘を嫁がせる日には、家族揃って赤飯を食べ、長い間ありがとうございましたと言う娘の挨拶を聞いて送り出すものだとばかり思っていたのだが、当の玉子はおろか、妻の方子(奈良岡朋子)までが美容院へ走り込んだり、忙しく動くばかりで、感激の無い朝となってしまった。

愛は新調の着物姿で式に参列した。元気はすっかり女らしくなった愛に目をみはった。

しかしその日、松永の娘の育(大空真弓)が「魚平」にやって来て、愛は気持ちの決断を迫られる事になった。

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第22話

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20. September 197350m
3x22

しばらくぶりに魚平にやって来て、歌に再婚話がある事を知った愛の幼馴染の健二は、愛を外に連れ出し、歌の幸せを考えてやるべきだと愛に言い聞かせた。だが、愛は健二の言葉に耳を貸そうとはしなかった。

 健二はそんな愛を懸命に説得しようとするあまり、自分の女房になってくれとプロポーズした。

 そんなところを散歩に通りかかった元気(石坂浩二)は、思わず物陰に隠れて二人のやりとりを聞いてしまった。五百万円も貯め生活設計まで考えていると言う健二の話に、元気はただ驚くばかりだった……。

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第23話

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27. September 197350m
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焼鳥屋「三三九」で意見の違いから口喧嘩を始めた愛と育は、魚平に戻って決着をつける事になった。魚平に着いてからの愛と育は対決の構えだが、歌と松永は愛と育の子供の頃の話に夢中で愛や育の存在に無関心だった。しらけきった愛と育は二階へ上って向かいあった。

しかし育は、歌が作った可愛い座布団に母のぬくもりを感じ、二人は亡き父と母の話を始めた。愛は二才の時に父を亡くし、育は五才の時に母を亡くした。愛と育は互いの育った境遇に同情しあううち、いつしか敵対心を忘れようとしていた。

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第24話

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4. Oktober 197350m
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仕入先から帰って来た愛は、歌と育が楽しそうに食事をしていた事にヤキモチを焼き、御膳をひっくり返してしまった。

歌は愛の好意を悲しみ泣きながら二階へ上がってしまった。途方に暮れた愛は、元気(石坂浩二)を呼び出し、一部始終を打ち明けて相談を持ち掛けた。

今や愛が気楽に悩みを打ち明けられるのは元気以外には居なかった。元気は愛はヤキモチ焼きだけど女らしくていい等と変な誉め方をした。だがそこへ、電気屋の娘で元気と同じ会社に勤める三都(小鹿ミキ)がやって来て元気をあんみつ屋に誘ってしまった。そして三都は、元気を口説きにかかった……。

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第25話

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11. Oktober 197350m
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ある夜、歌は置手紙を残して、何処かへ出掛けてしまった。歌の手紙には、一人で考え事があるから温泉へ行って来ると書いてあった。愛は歌の決意に激しく動揺した。

翌朝、早く起きた愛は、歌が育の為に作った座布団を持って育にアパートを訪ねた。事によったら歌が来ているかもしれないと思ったが、歌は居なかった。

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第26話

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18. Oktober 197350m
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歌の家出騒動があってしばらく経った朝、仕入れに出掛けた歌は、かねてから愛にプロポーズしていた健二(前田吟)に出逢い、愛を嫁さんにくださいと申し込まれた。

丁度そこに居合わせた百子は、そんな健二の話を聞いて何故かショックを受けた。百子は、愛を自分の息子の元気(石坂浩二)の嫁にと、密かに思っていたのだ。

その日の夜、健二は愛に、歌と松永を幸せにしてあげる為にも、一日も早く結婚してくれと言ったが、愛は、自分がどういう風に返事をしたらよいのか迷うのだった……。

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第27話

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25. Oktober 197350m
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魚を買いに来た元気が、愛を嫁さんに下さいと歌に頼んだ。元気の突然のプロポーズにビックリした愛は、急に怒り出した。魚を買いに来たついでにプロポーズするなどとは許せない、と怒鳴り返してしまった。

愛は密かに元気に惹かれていた。だが、元気が事もあろうに魚を買いに来たついでにプロポーズした事に無性に腹が立ち涙がこぼれた。

元気の方もただ頭が混乱して、魚を買って帰るのも忘れてしまった。 その夜、元気が「三三九」で酒を飲んでいると、そこへ松永と娘の育(大空真弓)がやって来た。元気は、松永の停年が一年延びた為、歌と愛を連れて名古屋へ行こうと話しているのを聞き、慌て出してしまった……。

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第28話

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1. November 197350m
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愛と歌の間にあったわだかまりは、愛が歌と松永の結婚を許した事で解決した。一方元気は、自分の気持ちが愛に伝わらないのが、もどかしくてならなかった。また、次男の明子(井上順)を肉屋の中央家に婿養子に出した「八百一」では、母の百子(葦原邦子)が一人で苦労していた。

見かねた中央家の次女の素子(沢田雅美)は、勤め先の青果組合を辞めて「八百一」の手伝いを始めた。

この為、近所では「八百一」の長男・元気と素子の結婚の噂が出始めた。

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第29話

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8. November 197350m
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愛と育は、歌と松永の結婚準備を進め、結婚式を十二月十六日と決めた。そして結納を取り交わす手はずを整えた。歌は、若い娘達の思い切ったやり方に苦笑しながらも、内心は嬉しかった。

育は「魚平」から名古屋の松永に結婚式の日取りの決まった事を電話で知らせたが、これを聞いた元気は、その結婚が愛と健二(前田吟)のものだと思い込んでしまった。

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第30話

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15. November 197350m
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元気が歌と松永の結婚を愛と健二のものと思い込み、愛は元気が「八百一」の店を手伝い始めた素子と結婚すると思い込んでしまった。そして、素子に気のある酒屋の長男・唯一(岡本信人)も、素子が元気と一緒になるものと思い込み、一人心を痛めていた。

そんな中で、歌と松永の結納の儀式が、本を片手の愛と育の手で執り行われた。歌と松永は、愛と育の少し乱暴で強引な儀式のやり方に、ハラハラしたり、恥ずかしがったりで汗のかき通しだった。

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第31話

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22. November 197350m
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唯一は、肉屋の次女・素子(沢田雅美)に気が合ったが、最近素子が「八百一」を手伝い出した事から、素子が「八百一」の長男・元気(石坂浩二)と一緒になるものと思い込み、悲観のあまりに家出してしまった。唯一の手紙には、遠回しな言い方ながら恋する者を奪われた悲しみと、他人の気持ちを考えずに、言いたい事を言ってしまう母・乙美への忠告が書かれ、自分は気持ちを静める為、坐禅を組んでくると言うのだった。

素子は、唯一が自分の事で悩んでいるとも知らず、唯一に家出する程思いつめた相手がいたのかと思うと恨めしくなった。素子はそんな気持ちを紛わす為、元気の部屋でウィスキーをあおった。そして、酔ってふらつく素子を元気が抱きかかえたところを、偶然愛が見てしまった。

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第32話

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29. November 197350m
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家出した唯一は、マーケットの近くの新堀荒物店に上がりこんだ。驚いた荒物屋の名津(長山藍子)と未絵(音無美紀子)の姉妹は、泥棒の様に上がりこんで来て、押入れの中で坐禅を組む唯一に困り、相談相手に素子を連れて来た。唯一に好意を抱いていた素子は、唯一に失恋する様な相手がいた事に腹を立てていたが、唯一からその相手が自分だと聞かされ、思わず照れてしまうのだった。

そんな頃愛(水前寺清子)は、松永との結婚を一週間後にひかえた母親の歌を連れ、父の墓を訪れていた。

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第33話

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6. Dezember 197350m
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歌と松永の結婚式の前日、歌は松永と二人で住むマンションへの引越しに忙しかった。愛は、歌と松永の為、しばらくは二人だけの暮しをさせてやろうと思い、自分は一人で「魚平」に残る事になった。 八百屋の長男・元気(石坂浩二)は、そんな愛を、物騒だからと言って自分の家に下宿させようとした。ところが、酒屋の乙美(園佳也子)も愛を自分の家に下宿させようとした為、元気と乙美がやり合う事になった。

だが、乙美が元気と素子が一緒になると言う町の噂を口にした為、元気はそんな噂を打ち消そうとするあまり、誰にも言ってはならない、素子と唯一の仲をしゃべってしまった。愛はそんな元気を、男のくせに口が軽すぎると言って軽蔑した……。

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第34話

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13. Dezember 197350m
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歌と松永の結婚式の日がやって来た。愛と育がそれぞれの親代わりとなって付き添ったが、式場の係員は愛を花嫁と勘違いしたりしてテンテコマイ。それでも、うちかけ姿の歌は三十才そこそこにしか見えない美しい花嫁だった。 歌と松永は、親代わりの愛と育に感謝の花束を贈ると、京都への新婚旅行に旅立って行った。

式場から帰った愛と育は、互いの寂しさを労わり合いながら、親の幸せを喜びあった。しかし、一人「魚平」に帰る愛の姿は、寂しさを隠しきれなかった。元気(石坂浩二)はそんな愛の姿を見ながら、今夜一晩だけは愛を一人にしておいてやろうと思うのだった……。

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第35話

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20. Dezember 197350m
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歌が松永と結婚した為、愛は「魚平」に一人で住む事になった。そんな愛を見て元気は自分の家の二階に下宿させようと思うが、気の弱さから強引に出られないでいた。それでも、歌が旅行の間は、愛を朝食に呼んだり、仕入れにも一緒に行こうとした。

だが、そんなところにやって来た愛の幼馴染の健二(前田吟)が、愛の代わりに仕入れに行ってしまった。愛に接近しようとする元気は、またもやライバルの健二に邪魔されてしまった。

その日、歌が旅行の予定日を一日繰り上げ一人で帰って来た……。

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第36話

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27. Dezember 197350m
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大晦日。四軒マーケットは夜遅くまで忙しかった。「魚平」では、愛と歌がいつもと変わらず働いていたが、客足が一段落すると、愛は歌をマンションに追い帰した。

その夜、「魚平」にやって来た育(大空真弓)は、二段ベッドを二階に運び込んだ。育は、愛と二人で暮らそうと考えたのだ。愛と育は、歌と松永をそっとしておこうと二人だけの正月を迎えようとしていたが、そこへ歌と松永がやって来た。その上、大晦日が誕生日だという元気(石坂浩二)もやって来て、「魚平」では大晦日の慌しさの中で元気の誕生パーティーが開かれた……。

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第37話

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3. Januar 197450m
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四軒マーケットの住人は清々しい気持ちで元旦を迎えた。ところが、正月気分に浮かれている最中、マーケットに空巣が入って大騒ぎとなった。

盗られた物は、トイレット・ペーパーやシクラメンの鉢植え等、被害と言える程の物ではなかったが、乙美(園佳也子)や百子(葦原邦子)は警官を呼んで騒ぎ立てた。

「魚平」で寝ていた愛と育は騒ぎに起こされたが、そんなところにやって来た健二(前田吟)は、女世帯は危険だから自分が「魚平」の警備の為に泊り込むと言い出した。これを聞いた元気(石坂浩二)はじっとしていられなくなった……。

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第38話

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10. Januar 197450m
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ある朝、八百屋の長男・元気(石坂浩二)が一人で朝食の仕度をしているところへ野菜を買いに来た電気屋の娘・三都(小鹿ミキ)は、代わりに朝食を作り、元気のセーターのほころびを直してあげようとした。三都が元気の着たままのセーターを直してあげようとして、互いに抱き合う様な姿勢になったところを偶然にも酒屋の乙美(園佳也子)と育が見てしまった。

元気と三都が朝からラブシーンを演じていたという噂が、乙美の口からマーケット中に広まった。これを耳にした愛は動揺したが、そんな愛の気持ちを知る育は、元気の様な女たらしは諦めろ、と愛を慰めにかかる有様となった……。

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第39話

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17. Januar 197450m
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三都との仲をすっかり誤解された元気は、何とか三都を遠避けようとするが、気の優しい元気は、それが出来ないでいた。そんな元気の優柔不断さに腹を立てた百子(葦原邦子)も家を飛び出して行った。

百子は一人焼鳥屋の「三三九」へ行ったが、そこには、素子(沢田雅美)との結婚を素子の父親・玉之輔(佐野浅夫)に断わられた酒屋の長男・唯一(岡本信人)が自棄酒を飲んでいた。

百子は唯一と二人で酒を酌み交わしたが、飲めない酒を飲んで酔ってしまった唯一は、人が変わった様に大声で歌い踊り始めた。そんなところへやって来た玉之輔と方子(奈良岡朋子)は、素子との結婚は絶対許さないと決めつけてしまった……。

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第40話

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24. Januar 197450m
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乙美から唯一と素子の仲人を頼まれた歌と松永は、早速中央家を訪ねて行ったが、素子の両親から、素子も唯一を好きではないはずと、素気無く断わられてしまった。

そんな頃、両親が唯一との結婚を反対していると知った素子は、親友である荒物屋の未絵(音無美紀子)に相談を始めていた。

未絵が唯一を想っている為、素子が未絵の為に、心ならずも唯一を嫌いだと言ってしまったという筋書きを作り、未絵の協力を頼んだ。これは、縁談を断わられて逆上した時の乙美を納得させる手段でもあった。

未絵は実行にうつした。熊取家を訪ねた未絵は、唯一と乙美を前に結婚を迫ったのだ……。

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第41話

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31. Januar 197450m
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暗礁に乗り上げた素子と唯一の結婚に一役買って出た元気は、唯一と素子の結婚対策を、愛(水前寺清子)と育(大空真弓)に相談した。

その結果、マーケットの中の若者が、団結協力して二人を応援する事になった。

唯一は、素子の両親を説得する口上を練習する一方、心を落ち着ける為のあらゆる呪いをして、素子の家に乗り込んで行った。しかし、談判は決裂した。

男泣きに泣く唯一を前に、集まった若者達は次の解決を練った。そして、愛から出された名案は……。

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第42話

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7. Februar 197450m
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愛達は、唯一と素子の両親を焼鳥屋の「三三九」に呼び出すと、二人の成長の記録をスライドで見せながら、二人が子供の頃から仲良しであった事などのエピソードを盛り込んで訴えた。愛や桔梗(佐良直美)の歌などで効果をあげたこの作戦は見事に成功、すっかり感激した親達は、唯一と素子の結婚を許した。

唯一と素子の結婚問題の解決は、マーケットに爽やかな空気を吹き込んだが、それが火付け役となったように、その翌朝、元気を訪ねて来た三都(小鹿ミキ)の母・くら子(大鹿次代)は、元気に三都との結婚を迫った……。

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第43話

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14. Februar 197450m
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百子にしめ出され、途方に暮れる元気に同情した育(大空真弓)は、元気を「魚平」に泊めてやる事にした。元気は、女物のパジャマを着せられ、愛や育の寝ている二階には絶対上がって来ないという条件付で「魚平」に泊った。

しかしその夜、マーケットの近くで火事があり、知らせに駆けつけた名津(長山藍子)は、女物のパジャマ姿で「魚平」から出て来た元気にビックリ。元気が「魚平」に泊ったという話がマーケット中に広まった……。

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第44話

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21. Februar 197450m
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健二が怪我をしたと連絡を受けた愛(水前寺清子)は、元気と共に河岸へ走った。健二の怪我は軽い捻挫だったが、健二にとって、愛が元気と一緒に迎えに来たのが面白くなかった。

一方、元気に結婚を断わられた三都(小鹿ミキ)は、元気のいる会社を辞め、「三三九」で働く事になった。また、結婚する事になった唯一(岡本信人)と素子(沢田雅美)は、親の希望を退け、アパートを借りて独立しようとしていた。

マーケット中が結婚旋風で沸き立っていたが、親達の思いはそれぞれ複雑だった……。

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第45話

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28. Februar 197450m
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元気に失恋した三都は、元気と同じ会社にいる気になれず、店員を募集していた「三三九」に就職した。しかし、客にお茶を出すのを忘れたり、洗い物を嫌がったりする三都は、店員としては全く使いものにならなかった。

その頃、荒物屋の二階に勝手に世帯道具を持ち込んだ唯一と素子は、元気と明子(井上順)・玉子(波乃久里子)夫婦を呼び出し、荒物屋の名津(長山藍子)・未絵(音無美紀子)を証人に、彼らの前で葡萄酒で三三九度の盃をかわした。しかも唯一と素子は、既に結婚届を区役所に出していた……。

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第46話

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7. März 197450m
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唯一と素子が葡萄酒で結婚を誓い合った夜、歌は、夫の松永(久米明)が友達を連れて来ると言うのでご馳走を作って待っていた。だがその夜、友達も連れずに酔払って遅く帰って来た松永は、酔いつぶれてしまい、一人で鍵をかけて寝てしまったのだ。愛と育(大空真弓)は、締め出されてなく歌をなだめるのに一苦労だった。

一方、唯一の父・七之助(松下達夫)は、唯一を引き止めようとするあまり、自制心を失いかけている乙美(園佳也子)に、唯一と素子の幸福を考え、親らしく振舞ってやろうと言って聞かせるのだった。そんな七之助の話を聞いた松永と歌は、改めて唯一と素子の仲人を買って出た。

そんな日、健二(前田吟)が愛(水前寺清子)との結婚話を進める為、母・秋子(近松麗江)を連れて「魚平」にやって来た……。

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第47話

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14. März 197450m
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唯一と素子の結婚パーティーは、千円会費の質素なものながら、心温まる祝いの席となった。その席に愛と連れ立って現れた健二は、今度は自分達の番だと言った。愛は、同席した元気(石坂浩二)の視線を感じながら、健二への返事を躊躇った。

その頃、マーケットの留守番をしていた元気の母・百子(葦原邦子)は育(大空真弓)に、元気を愛と結婚させたい自分の心を打ち明けていた……。

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第48話

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21. März 197450m
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出版社の部長になった元気は、給料も上がり、結婚への自信も持ち始めた。

プロポーズのチャンスをうかがっていた元気は、出勤する朝、魚平の前を掃除していた愛に話し掛け、自分がデザイン部長になった事を報告した。そして、三食昼寝付きを保障するから家に来てくれ……というプロポーズをしたのである。だが元気のプロポーズの仕方について反発した愛は、自分は猫の子じゃないと言って断わってしまった。

元気に心にも無い悪態をつきながらも後悔の涙を流す愛、そんな涙も知らず、愛と喧嘩別れする元気だった。

この日、愛は健二にもはっきり結婚を断った。それを聞いた健二は、ワッと泣きながら「魚平」を飛び出して行った……。

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第49話

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28. März 197450m
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愛は、元気のプロポーズに対し、元気が嫌で断ったのではなかった。元気のどうでもいい様なプロポーズの仕方に反発しただけだった。その証拠に、元気に悪態をつきながら陰で泣いていた。

育(大空真弓)は、そんな愛の心を知っていた。育は、愛と元気をもう一度二人だけで会わせてやろうと、寺の境内に無理矢理引っ張り出した。

一方、明子(井上順)も、プロポーズはもっとロマンチックにやるものだと兄の元気に教え、育と連絡し合って元気を境内に連れ出した。

桜の蕾が膨らみ始めた木の下で、愛は、その陰に元気が居るとも知らず、育に促される。

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第50話

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4. April 197450m
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愛は元気との結婚話を勧める前に、先に断った健二(前田吟)の親のところへ謝りに行かなければならなかった。そんな時、急にやって来た健二の母(近松麗江)は、健二が勝手に結婚を解消して申し訳ないと言って、平謝りに謝るのだった。健二は愛をかばう為、自分が愛を断った型に治めようと考えたのだった。

そんな時、三三九(児玉清)の弟・行司(新克利)が、突然、三都(小鹿ミキ)と結婚すると言い出し、愛にふられて泣いたはずの健二に、新しい恋人が生まれようとしていた。

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第51話

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11. April 197450m
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健二と名津の話を冗談半分に聞いていた愛は、健二がその年上の女・名津に燃やす恋慕が並々ならぬものである事を知って、健二を励ますのだった。

そんな時、中央肉店では大騒動が持ち上がっていた。明子(井上順)が、昨夜、唯一(岡本信人の母・乙美(園佳也子)に暗がりで驚かされ、そのショックで倒れてしまったのだ。ところが不思議な事に、乙美は同時刻家で寝ていて、一歩も外へ出なかったと言うのだ。

次にそのミステリーじみた事件に遭遇したのは、早くも名津に愛の告白をして自身満々となった健二だった。その夜、乙美が薄気味悪い微笑を浮べて魚平に現れた……。

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第52話

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18. April 197450m
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健二達の前に怪しげな姿で現れたのは唯一の母・乙美だった。乙美は、結婚した唯一が口うるさく小言を言う為精神的に参ってしまい、知らないうちに奇怪な行動をとっていたのだ。乙美の奇怪な行動も、ノイローゼが原因だとわかり、マーケットの住人は胸を撫で下ろした。

一方、健二と名津の結婚話は進み、愛と元気(石坂浩二)の結婚式と一緒の合同結婚式説まで飛び出していた。

そうした中で三三九(児玉清)は、妹・桔梗(佐良直美)、弟・行司(新克利)の結婚話に刺激されて、右子(草苗光子)にプロポーズしようと考えた。

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第53話

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25. April 197450m
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健二の発案で、愛と元気、健二と名津の二組の合同結婚式が、花開く四月、仏前で行われた。合理的で経済的な式は、皆に喜ばれ、二組のカップルはマーケット中の人達に祝福され幸せいっぱいだった。

 また、マイホームを建てる為夜警までしていた唯一(岡本信人)は、ついにその無理がたたり、配達の途中で倒れてしまったが、妻の素子(沢田雅美)の看病の甲斐あって元気を回復。いたわり合いのある温かい家庭を作ろうと話し合っていた。

 一方、三三九(児玉清)はふられたと思っていた右子(草苗光子)が戻って来た為、天にも昇る気持ちだった。

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