1 (2016)
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エピソード 21
世界を震わせた芸術家たち
「映像の世紀」の番外編が登場。新旧シリーズを合体、発掘映像も加えた豪華版シリーズです。第一回は、映像に残された芸術家たち。
動く映像として初めて記録された巨匠・トルストイに始まり、1920年代のアメリカで花開いたジャズエイジ、ユダヤ移民が築いた映画の都ハリウッド、ナチスに抵抗を続けたピカソ、チャップリン、そして戦後のベビーブーム世代を熱狂の渦に巻き込んだビートルズ、ボブ・ディラン、さらにはベルリンの壁の崩壊にもつながったデビッド・ボウイの伝説のライブの映像などで20世紀をたどる。アンネ・フランクの貴重映像も登場する。
もっと読む戦争 科学者たちの罪と勇気
20世紀、科学は戦争のあり方を一変させ、戦争もまた科学を進歩させた。エジソン、キュリー夫人、アインシュタイン、湯川秀樹など、科学者と戦争の宿命的な関係を描く。
新旧2つの「映像の世紀」を合体させた豪華版。世界初の有人飛行を成功させた直後に軍用機を開発したライト兄弟、ナチスのもとで培った弾道ミサイルの技術によってアメリカのアポロ計画を成功させたフォン・ブラウン、マンハッタン計画の責任者として原爆を生み出しながら戦後は水爆開発に反対したオッペンハイマー博士。科学者と戦争の宿命的な関係を描く。
もっと読む英雄たちの栄光と悲劇
20世紀、大衆は英雄を求め続けた。リンドバーグ、ロンメル将軍、チェ・ゲバラ、ケネディ大統領、モハメド・アリなど、英雄たちの知られざる姿にスポットを当てる。
英雄たちの知られざる姿にスポットを当てる。大衆に追い回され、息子の誘拐事件までがマスコミに連日報道された「空の英雄」リンドバーグ。「砂漠の狐」と恐れられ、敵国の首相チャーチルまでが賞賛したドイツの将軍ロンメル。大国と戦い続け、日本など世界の国々を回ってキューバの自立を目指したチェ・ゲバラ。黒人差別にあらがい、徴兵拒否によってリングの外でも戦い続けたモハメド・アリ
もっと読むグレートファミリー 巨大財閥の100年
ロックフェラー家、ロスチャイルド家、モルガン家、デュポン家など、今日の資本主義の形を作り出し、20世紀の世界に君臨してきた華麗なる一族たちの興亡を描く。
石油王ロックフェラーは晩年にカメラマンを雇い、映像によって自身のイメージ回復を図った。ロックフェラー家、ロスチャイルド家、モルガン家、デュポン家などの巨大財閥は恐慌や大戦によって繁栄を遂げたが、財閥秘蔵のプライベートフィルムからは大衆との対立に苦悩する彼らの素顔が見えてくる。さらに戦後は、ホテル王ヒルトンや海運王オナシスなど新たな財閥が台頭した。
もっと読むアジア 自由への戦い
ガンジーを裏切ったインドの英雄、ラストエンペラー溥儀の囚人生活、ブルース・リーの貴重なインタビュー、サウジアラビアの石油争奪戦、アジアの人々の闘いの歴史を描く。
インド独立のためにガンジーを裏切ってナチスと結託したチャンドラ・ボース、清朝復活という野望に破れ囚人生活を送ることになったラストエンペラー溥儀、「地上の楽園」という虚構によって世界の人々から崇拝された北朝鮮のキム・イルソン、「燃えよドラゴン」のヒットを見ることなく突然の死を遂げたブルース・リー、欧米列強を手玉に取りサウジアラビアの石油を守ったイブン・サウード国王
もっと読むアメリカ 自由の国の秘密と嘘
アメリカの民主主義の裏側にあった秘密と嘘の世界を描く。初代FBI長官フーバー、ケネディ暗殺、ベトナム戦争、ウォーターゲート事件。自由の国のもうひとつの物語。
超大国アメリカの理想の裏側を描く。秘密ファイルによって大統領たちに恐れられた初代FBI長官フーバー、フェイクニュースによって戦争をあおった新聞王ハースト、今なお陰謀論がささやかれるケネディ暗殺、テレビ報道によって隠された戦場の実態が明らかとなったベトナム戦争、ホワイトハウスに設置された音声テープによって大統領のうそが暴かれたウォーターゲート事件。秘密とうそに覆われた自由の国のもうひとつの物語である
もっと読む独裁者 3人の“狂気”
ムッソリーニ、ヒトラー、スターリン、20世紀に現れた3人の独裁者の狂気の物語。彼らは「天使の顔」をして現れ、やがて「悪魔の顔」をした独裁者へと変わっていった。
世界を恐怖に陥れた3人の独裁者の素顔。ファシズムを生み出し「ローマ帝国」の復活を掲げたイタリアのムッソリーニ。民主主義に希望を失った大衆の支持を集め、偉大な指導者とたたえられた。ムッソリーニにあこがれたのが、ドイツのヒトラーである。ムッソリーニと初めて会った時、ヒトラーは涙を浮かべたと言う。そのヒトラーが宿敵と定めたのが、ソビエトのスターリン。2人の独裁者の憎悪は、4000万人もの犠牲者を生んだ。
もっと読む難民 希望への旅路
20世紀は、数千万とも言われる人々が、祖国を追われた「難民の世紀」でもあった。ユダヤ難民、パレスチナ難民、ベトナム難民…。発掘映像で追体験する難民の激動の物語。
戦場カメラマンとして、スペイン内戦で難民となった人々を撮影し続けたロバート・キャパは、実はユダヤ難民だった。ナチスに迫害を受けた、ユダヤ人科学者アインシュタインは、イスラエルの初代大統領に就任を要請されたが、断っている。アラブ人と共生する国家を目指していたからである。ベトナム難民を撮影した「安全への逃避」で世界に衝撃を与えたカメラマン沢田教一。撮影された家族との間に残された美しいエピソードとは…。
もっと読む運命の3つの都 パリ・ベルリン・ニューヨーク
ドイツ軍が占領するパリに連合軍が迫る中、ヒトラーは街の破壊を命令。「パリは燃えているか」と叫んだ。20世紀の激動の中心となった3つの都市の歴史を発掘映像で描く。
20世紀の激動は都市から始まった。パリ市民の反対の中で史上最大の塔の建設に挑んだ建築技師エッフェル。ベルリンを世界首都にするゲルマニア計画をヒトラーから託された建築家シュペーア。バブル景気でニューヨークに押し寄せたジャパンマネーを利用して、エンパイア・ステート・ビルを手に入れた不動産王トランプ。ベルリンの壁崩壊を導いた東ドイツ報道官の失言と検問所責任者の決断。歴史に翻弄された3つの都の運命を描く。
もっと読む昭和 激動の宰相たち
公爵宰相・近衛文麿、軍人宰相・東条英機、ワンマン宰相・吉田茂。昭和の激動の時代、命を賭けて、国家のかじ取りを担った首相たちの苦難と葛藤の物語を発掘映像で描く。
昭和7年、来日したチャップリンは犬養首相と会談を予定していた。しかし当日、青年将校たちが首相官邸を襲撃、首相の命を奪った。五・一五事件である。喜劇王が見たのは首相の命までも奪いながら軍国主義へ進む日本の姿だった。軍を制御できずに戦争への道を開いた公爵宰相・近衛文麿、精神主義で日本を染め上げた軍人宰相・東条英機、講和独立を果たしたワンマン宰相・吉田茂、安保改定に政治生命をかけた岸信介。激動の物語。
もっと読む戦場の黙示録
ソンムの戦い、ダンケルクの奇跡、真珠湾攻撃、ミッドウェー海戦、ノルマンディー上陸作戦、朝鮮戦争など、歴史を動かした戦場の生と死のはざまで繰り広げられた極限の物語
ドイツ軍に包囲された30万の連合軍が脱出に成功した「ダンケルクの奇跡」。空母部隊による奇襲で海戦の歴史を変えた日本海軍の「真珠湾攻撃」とその成功に溺れて惨敗を喫した「ミッドウェー海戦」。神のいたずらとも言える、天候の変化が勝敗を決した「ノルマンディー上陸」。オッズ5千倍とも言われた、マッカーサーの奇襲作戦で逆転した「朝鮮戦争」。戦場で繰り広げられた極限の物語。歴史を動かした運命の瞬間である。
もっと読む運命の恋人たち
女優グレース・ケリーとモナコ大公のシンデレラストーリーの真実とは? ナチス宣伝大臣ゲッベルスと妻マグダの異常な愛とは? 歴史の裏で繰り広げられたラブストーリー。
映画「俺たちに明日はない」のモデルとなった強盗殺人犯ボニーとクライドの壮絶な最期とは? 人妻との禁断の恋のために英国王エドワード8世が下した決断とは? ナチス宣伝大臣ゲッベルスとその妻マグダのヒトラーへの異常な愛とは? 女優グレース・ケリーとモナコ大公のシンデレラストーリーの真実とは? 性的少数者の新たな時代を切り開いたエルトン・ジョンの闘いとは? 歴史の裏で繰り広げられたラブストーリーを描く。
もっと読む東京 夢と幻想の1964年
前回オリンピックのあった1964年をカレンダー形式で発掘映像でたどる。ドラマ「いだてん」の主人公・田畑政治のリアルストーリーなど、激動の1964年を追体験する。
「首都美化はオリンピックの一種目」と200万人が一斉清掃、ビル密集の大都会に首都高速建設の秘策、下町で愛された「おばけ煙突」、特攻機の開発の反省から生まれた新幹線、わずか1年半で完成した東洋一のホテル、太平洋戦争の戦地を走った聖火リレー、カンヌ映画祭でグランプリに輝いた「東洋の魔女」の猛特訓。ドラマ「いだてん」には描かれなかった、アナザーストーリー。夢と希望の時代の真実を発掘映像で描く。
もっと読むオリンピック 激動の祭典
「平和の祭典」は、傷だらけの歴史を刻んできた。戦争によるたびたびの中止、ヒトラーのプロパガンダ、冷戦下の東西両陣営によるボイコット合戦、激動の歴史をたどる。
オリンピックは戦争や政治に翻弄されて来た。第一次大戦では初めて中止を経験。ベルリン大会は「ヒトラーのオリンピック」と呼ばれながら、日本代表の孫基禎など様々な民族の選手が活躍。1940年の東京大会は幻に終わり、第二次大戦をはさみ12年間も中止となった。東西冷戦下では、アフガン侵攻に抗議した西側諸国がモスクワ大会をボイコットし、その報復にロサンゼルス大会を東側がボイコット。「平和の祭典」の激動を描く。
もっと読む人類の危機
20世紀に人類が直面し、世界を震撼させた危機の裏側に迫る。スペインかぜ、世界恐慌、キューバ危機、チェルノブイリ原発事故、未曽有の危機に立ち向かった人々の物語。
第一次世界大戦の兵士の体に乗って、世界中に広がり、4千万を超える死者を出した「スペインかぜ」。5千万を超える労働者が職を失い自由主義経済に富の再分配を迫る転機となった「世界恐慌」。米ソの現場の軍人が核弾頭発射命令を拒否し、全面核戦争が回避された「キューバ危機」。80万もの作業員が放射能の中で巨大な石棺を作り被害拡大を食い止めた「チェルノブイリ原発事故」。未曽有の危機に立ち向かった人々の物語である。
もっと読むナチス 狂気の集団
ヒトラーに人生を捧げたエリートの物語。プロパガンダで国民を洗脳したゲッベルス、軍事力でヨーロッパを占領したゲーリング、ホロコーストの実行者・親衛隊長官ヒムラー。
ヒトラーの狂気は、側近たちの手によって現実となった。全メディアを支配し、プロパガンダ国家を作り上げた宣伝大臣ゲッベルス。純血主義に基づく冷酷無比の計画によってホロコーストを実行した親衛隊長官ヒムラー。ひとりひとりは、ごく普通の人間たちだった。それがなぜ狂気を疑いもなく実行していったのか。そしてドイツ国民もなぜ狂気に取りつかれていったのか。発掘映像で語る、ナチスの誕生と破滅。衝撃の物語である。
もっと読む東京 破壊と創造の150年
関東大震災と東京大空襲という二度の壊滅を、渋沢栄一をはじめ無数の人々の情熱で乗り越え、不死鳥のようによみがえってきた東京。破壊と創造の150年を発掘映像で描く。
燃え広がる街の中で「関東大震災」を映した貴重なフィルム、「東京大空襲」を生き延びた人々の安堵の表情を映した進駐軍の高画質フィルム。新たに見つかった映像には二度の壊滅から立ち上がろうとする人々の表情が生々しく記録されていた。「日本資本主義の父」と呼ばれた渋沢栄一をはじめ有名無名の人々の情熱によって破壊を乗り越え、不死鳥のように生まれ変わってきた巨大都市・東京の、破壊と創造の150年を発掘映像で描く。
もっと読む中国 “革命”の血と涙
2千年続いた皇帝支配を打破した辛亥革命。日本軍の降伏式、若者達が暴走した文化大革命、民主化を叫ぶ若者達の血で染まった天安門事件。激動の百年を天安門を舞台に描く。
中国共産党の結党から百年。“革命”の血と涙を発掘映像で描く。ソ連が派遣したカメラマンが撮影したカラー映像は、天安門で建国式典に臨む毛沢東を鮮やかな色彩で捉えている。激動百年の舞台となってきたのが天安門だった。革命の父・孫文の肖像が掲げられ、終戦時には20万の人々が見守る中、日本軍の降伏式が行われた。文化大革命では、暴走する若者の熱狂であふれた。そして天安門事件では、民主化を叫ぶ若者達の血で染まる。
もっと読む太平洋戦争 銃後 もうひとつの戦場
開戦から80年、プロパガンダ報道が前線の「勝利」を伝え続ける中、カメラは戦時下の日常を克明に捉えていた。熱狂から絶望へ、1347日の銃後の生活を発掘映像で描く。
開戦80年を迎える太平洋戦争。プロパガンダ報道が前線の「勝利」を伝え続ける中、カメラは戦時下の日常を克明に捉えていた。自分の写真を慰問袋にしのばせて戦地の兵隊に送る女性、「少国民」と呼ばれた子どもたちの学童疎開での生活、雨の神宮外苑で学徒出陣に挑む学生のボロボロの長靴、そして新たな支配者となった日本人に何度もお辞儀する南方の人々。熱狂から絶望へ、戦場ではない1347日の銃後の生活を発掘映像で描く。
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