シーズン1 (2002)
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エピソード 25
イニシャルはG(ギンジ)&B(バン)
映画のはしごをして遅くなってしまった女子高生・夏実は、近道するために入った薄暗い路地でネコを見つける。それを携帯のデジカメで撮ると、なぜかガラの悪い男たちと警官が追いかけてきた。ワケがわからないまま逃げる夏実。
何とか表通りまで逃げ切ったのだが、カバンにつけていたネコのマスコットをなくしてしまったことに気がついたのだった。
大切なマスコットをなくしてしまい、学校で落ち込んでいた夏実に耳に、何でも奪り還してくれるという奪還屋の話が入ってきた。
夏実はその奪還屋がいるという「HONKY TONK」という喫茶店を訪れるが……。
もっと読む錆びた絆を奪り還せ!
奪還屋・ゲットバッカーズは「金の神様には気に入られてなさそうだ。」とは、「HONKY TONK」のマスターの弁である。そのマスターからツケを払うまで店への出入りを禁止を言い渡され、蛮と銀二は、依頼人探しの勧誘に励んでいたのだが、人々からは全く相手にされない。
もう3日も水しか飲んでいないわ、愛車をレッカー移動させられるわで、とうとうゴミ捨て場で行き倒れた2人。そんな2人にコンビニのおにぎりを差し出したのはホームレスの山村という男だった。
そうして、その山村に食べ物を世話してもらう2人。話をしているうちに、山村の身の上話になり、ヤクザに奪われた娘の奪還を依頼されてしまうのであった……!
もっと読む奪還屋VS運び屋
蛮と銀次が奪還を依頼された"プラチナ相当の品"を運ぶ運び屋は、レディ・ポイズンこと工藤卑弥呼、ドクター・ジャッカルこと赤屍、ミスター・ノーブレーキこと馬車號蔵の3人であった。
何とか運び屋のトレーラーに追いついた蛮と銀次は、トレーラーから降りた卑弥呼と赤屍と対峙する。
蛮と対峙する卑弥呼は蛮と過去に因縁があるらしい。
一方、銀次は赤屍のどこかから出現する武器に苦戦し、人質になってしまった。
「どうする?美堂蛮。やられるのを覚悟でお友だちを奪い還しにくる?……やらないわよね、あんたは。そんな割に合わないコト。」
という卑弥呼のことばに、ただ立ち尽くしてトレーラーを見送るしかない蛮であった――。
もっと読む暁の死闘 雷帝 VS Dr.J
何とか目的の品の奪還に成功した蛮と銀次だったが、奪り還そうと2人のあとを追う運び屋の手を逃れなくてはならなかった。
困ったことに、蛮の切り札である邪眼はもう使えない。なぜなら、邪眼は1日に3回しかつかえない上に、同じ人間には24時間は使えないのだ。もしこの禁を破ると命に関わるのだという。邪眼は、すでに馬車に1回、卑弥呼と赤屍に1回使ってしまっていたのだった。
トレーラーで、細い道は追ってこれないだろうと考えた蛮は、細い裏道を愛車で疾走するが、建物を破壊して追いかけてくるトレーラーに、最後には行く手を阻まれてしまう。
そして、蛮は卑弥呼と、銀次は赤屍と再び対決するのだった。
もっと読む神の旋律を奪り還せ!
音羽マドカ。盲目のバイオリニストである彼女が、今回のゲットバッカーズの依頼者である。聞くところによると、愛用のストラディバリウスが、いつの間にかすりかえられて、現在は阿久津俊介のもとにあるのだという。阿久津は世界的バイオリニストであり青年実業家であるが、裏ではマフィアとのつながりも噂されている男だ。
その阿久津と共演したときに聞いた阿久津の奏でるバイオリンの音色は、紛れもなく自分のストラディバリウスだったというマドカ。「どうか私を信じてください。そして、本物を奪り返していただけないでしょうか。明日の7時までに!」
その依頼を引き受ける蛮。一方、銀次は雑誌の写真で、阿久津の後ろに小さく写っている人物のことが気になるのだった。
その後、早速阿久津の屋敷に、五重奏の楽団にないすまし、侵入する蛮、銀次、ポール、夏実、ヘヴンの5人だったが――。
もっと読む獣変化ビーストマスター
楽団になりすまし、阿久津の屋敷に侵入したゲットバッカーズたちであったが、あっさりと正体がばれてしまう。そして、阿久津に雇われた元「VOLTS」の四天王の1人、ビーストマスター士度が、動物を操る能力を使い襲ってくる。士度は、自分たちから銀次を奪い、「VOLTS」を解散に追いやった蛮に恨みを抱き、執拗に襲う。絶えかねた蛮は士度と対峙し、士度の操る動物を倒し、士度を押さえつけてしまうのだった。
一方、マドカの耳を頼りにストラディバリウスのある部屋へ向かう銀次たち。途中、護り屋の菱木竜童と対決するが、何とか倒し、阿久津と対峙する。マドカのことばに、阿久津はあっさりとストラディバリウスを還すのだったが……。
もっと読む響け、生命の音色
ストラディバリウスを奪り還し、阿久津の屋敷を後にしたマドカを消そうとした執事の菅原は、実は阿久津の腹心の部下である黒部の弟であり、阿久津に送り込まれた始末屋なのであった!
マドカは、蛮が菅原の正体を見破り、事前に邪眼をかけていたため助かった。
そこにマドカを助けるため駆けつけた士度と、それを追う黒部、菱木が現れた。そして、蛮と菅原、銀次は菱木、阿久津を裏切った士度は黒部と対峙する。
蛮はあっさりと菅原を倒すものの、銀次は電撃が効かない菱沼相手に苦戦を強いられていた。
「しょうがないな……。こうなったら、切り札いかせてもらうかんね……。」
そう言って手袋をはめる銀次。折りしも、雨が降り始めていた――。
もっと読む幻のひまわりを奪り還せ!・前編
前回のマドカの依頼から仕事のない蛮と銀次が、HONKY TONKでビラ製作にいそしんでいたところに士度が現れ、ヘヴンも現れた。なんと、士度も奪還屋を始めたのだという。どういうことだと士度にすごい勢いで詰め寄る2人。しかし、依頼人が来たとたんに豹変し営業をし始める蛮に、アゼンとする一同であった……。
今回の依頼人は、画商の蜂巣と高岡屋デパート付属美術館館長の虻川。ゴッホの名画『ひまわり』の連作に、新たな13枚目が見つかり、蜂巣が入手したのだが、それが盗まれてしまったのだという。
盗んだのは、通称クレイマンと呼ばれる絵画専門の怪盗。今回の依頼はそのクレイマンから『ひまわり』を奪還してほしいというものだ。
士度は「気が乗らない」と断り、結局蛮と銀次の2人で引き受けることになった。
そしてその夜、クレイマンのアジトを近くの空き地から望む、ゲットバッカーズの姿があった――。
もっと読む幻のひまわりを奪り還せ!・後編
クレイマンと彼に加担していた卑弥呼の罠にはまり、捕まってしまった蛮と銀次。しかし、クレイマンは二人に手荒なことはせず、アジトの奥へ誘うのだった。
一方、そのアジトの周囲には、それを取り囲むように潜む黒い人影と、1台のワゴン車があった。そのワゴン車の中の男は、部下からの報告を受け、周囲の男たちに言うのだった。
「できれば、絵も人間も丸ごと始末する前に、本物が混じっていないかどうか、ヤツのコレクションを鑑定したいのだが……できるかね?始末屋諸君?」
「……お望みと……あらば……。」
そう答える黒ずくめの男たちの手には、マシンガンや火炎放射器がかかげられていたのだった――!
もっと読む潜入、無限城・IL奪還作戦
その日、HONKY TONKには、相変わらず仕事にありつけず、暇を持て余すゲットバッカーズ以外に、花月の姿があった。そこにヘヴンが現れ、自分が花月を呼んだと言うのだった。花月が志度のように奪還屋を始めたのかといぶかしがる蛮の前に、卑弥呼や志度もヘヴンに連れられて入ってきた。どういうことだと聞く蛮。ヘヴンは無限城がらみの仕事で、依頼人に選りすぐりの腕利きを集めるように言われたのだと答える。そして、最後の一人が来たら、依頼人のところへ連れていき、直接説明があるというのだった。
そしてその最後の一人とは――赤屍蔵人であった。その姿を見て、驚愕する銀次たちを後目に、「いやいや、実に楽しそうな仕事になりそうだ……。実にね。」赤屍は嬉しそうに言うのだった。
最初はチームを組むのをいやがる蛮と銀次だったが、プロなら私情を交えず仕事をこなすものとヘヴンに言われ、渋々承諾するのだった。
そうして依頼人がいるという無限城付近の廃ビルに連れてこられたのだが――
もっと読む未知なる少年、MAKUBEX
蛮と銀次、卑弥呼と赤屍、そして案内役の花月というメンバーで受けることになったのは、依頼人の奪われてしまった正体不明の「IL」と呼ばれるものを無限城から奪還するという、かなりヤバい仕事だった。
そして無限城に入ったとたん、MAKUBEXの手下の影衣によって別れ別れになってしまったメンバーたち。
蛮と志度のペアのまえには、新たなMAKUBEXからの刺客、VOLTSの元幹部である摩神猟馬と摩神綺女が姿を現した。
どうやらMAKUBEXがILを奪い、それを使って何かをしようとしているらしい。当然、ILを奪り還しに来た蛮たちは邪魔な存在であり、排除に乗り出してきたのである。
「……しゃーねぇな。ちっとばかし遊びに付き合ってやるか……。」
そう言って綺女と対峙する蛮だったが――。
もっと読む炸裂!風鳥院流絃術
ILの奪還を目指すメンバーたちはそれぞれに、ILのある場所を目指していた。
花月と卑弥呼のペアにもMAXUBEXの追っ手が襲いかかっていて、何とか倒すもののタイミングが良すぎる攻撃に、まるで監視されているみたいだと卑弥呼はいぶかしんでいた。花月は自分たちの中に裏切り者がいるかもしれないという。
そして周囲の人々が同時に卑弥呼に襲いかかってきた!応戦しようとした卑弥呼だが腕が動かない。花月の弦で動きが封じられてしまったのだ。花月は、自分はMAXUBEXの忠実な部下であると言い、その絃が卑弥呼めがけて振り下ろされる。
しかし、その絃は卑弥呼の体に触れる直前、ぷつりと切れてしまう。驚く花月の前に、ほっそりした人影が現れる。その人影の手からは鈴の音が響いていた。
「僕が自ら認め、従ったのはこの世でたった1人――雷帝・天野銀次だけだ!」
なんと花月がもう1人現れたのである。
もっと読む新たなる四天王
にせ花月の正体は、風鳥院流絃術を西風鳥院派の麻生家で学んだ赤目小絃太であった。花月は、赤目をあっさりと倒す。
しかし、赤目につかまった卑弥呼を助けようとした花月は、なんとその卑弥呼から火炎香をかがされてしまうのだった!驚く花月に、身体が勝手に動いたという卑弥呼。見ると卑弥呼の首筋には、1本のワイヤーが繋がっていた。それはMAKUBEXが開発した繋がった人間を意のままに操ることができる、ワイヤードール・システムであった。
それに気づいてワイヤーを切ろうとした花月であったが、新たに現れたMAKUBEXの刺客、筧十兵衛の飛針をわき腹に受けてしまい、絶体絶命に陥ってしまう。花月は何とか逃げ込んだ商店にあった小麦粉を使い、自ら粉塵爆発を巻き起こすのだった!
もっと読む闇に舞う楼蘭舞踏鞭
少しずつではあるが、IL奪還作戦のメンバーたちは事件の核心に迫っていた。
MAKUBEXの罠は退けたものの、相変わらず迷い続けている銀次と赤屍は別にして、何とか十兵衛から逃げ延びた花月は、倒れたところを運良く薬屋のゲンとレンに助けられ、2人から今の無限城についての様々な情報を入手していた。
また、卑弥呼とヘヴンはMAKUBEX側に捕まっていたが、脱出に成功し、追尾香の香りを残しつつILの在りかを探し始めていた。
そして上層部に向かっていた蛮は、ダストシューターから漂ってくるその香りに気づき、MAKUBEXがILを持っているのは無限城の上ではなく、地下のゴミ処理施設の近くだと気づくのだった。
しかしそこに襲いかかる新たなMAKUBEXの刺客、サトリの不動琢磨!
蛮は邪眼が使えず苦戦するが、そこにタイミングよく元VOLTSのメンバー、笑師春樹が現れたのだった。
もっと読む爆発!怒りの雷帝
ILの正体は"IMPLOSION LENS(インプロージョンレンズ)=爆縮レンズ"――つまり原子爆弾の起爆装置であった!MAKUBEXはそれを奪い、果たして何をしようとしているのか……。
そんななか、IL奪還作戦のメンバー全員が地下にあるゴミ処理施設にたどり着いていた。
最初に現れたのは銀次と赤屍。迷った末にたどり着いた2人だったが、それはMAKUBEXの計算にない出来事で、銀次に関してのデータは収集する必要があると語るMAKUBEX。それを聞いた鏡は、自分で銀次を観察すると席を立つのだった。
そして十兵衛とともに銀次たちの前に立つ鏡。銀次は十兵衛の出現に驚く。そして花月を倒したという十兵衛の言葉が信じられない銀次は「嘘だろ?」と聞くが、無言で答える十兵衛。
「嘘だあぁぁぁぁ!」
銀次はそう叫び、雷をまとって十兵衛に襲いかかったのだった。
もっと読む集結、奪還チーム!
ILがある地下ゴミ処理施設に続々と集まってくる奪還作戦のメンバーたち……。メンバーたちはお互いの再会を喜ぶ。しかし「いよいよ大詰めのようですよ?」という赤屍という言葉に目の前を見ると、奪還メンバー6人の前に6つの扉があるのだった。どうやらこの扉のいずれかがILへと通じる通路らしい。
慎重に選ばないといけないという花月に、銀次は足下に落ちていたサイコロを拾い、みんなで順番に振って決めればいいと提案するのだった。その能天気さに呆れる蛮だったが、そのサイコロを赤屍が拾い最初に振った。「1」と出したサイコロの通り、赤屍は1つ目の扉をくぐり、さっさと先に行ってしまう。そのほかのメンバーもそれに続き、一度も同じ目を出さずに番号を決め、意を決してそれぞれの扉に消えていく。
そして一度も同じ目が出ないという偶然ではありえない出来事に、MAKUBEXの影を感じつつも、その後姿を見送るしかないヘヴンだった。
もっと読む激突!士度VS笑師
花月のくぐった扉の先には、笑師と十兵衛の待ち構える部屋があった。2人は花月に襲いかかる!ーーとその時、黒い影が笑師に襲いかかり、花月を助けた。その影の正体はビーストマスター士度であった。
十兵衛と笑師と対峙する花月と士度。2人になったとたん、花月と士度からは一分の隙もなくなる。その完璧な防御にたじろぐ十兵衛と笑師。
VOLTSの四天王が四天王と呼ばれた理由、それは互いに足りない部分を補完しあうことで、完璧な調和を作り出せることにあったのだ。そうでなくては「雷帝の親衛隊は勤まらなかった」と言う士度の言葉に、笑師は笑いはじめる。そして
「見るがいい。MAKUBEXが導く“戦場”の光景を!」
と十兵衛の言葉と同時に、光が溢れ始め、無限城にあったはずの部屋はグランドキャニオンの一角に変わってしまったのだ。
突然のことに驚く士度に、笑師の鞭が襲いかかるのだった!
もっと読む友よ・・・花月VS十兵衛
士度と笑師の対決は辛くも士度の勝利に終わったが、傷ついた笑師を救うために笑師を背負い、士度は戦列を離れるのだった。
一方、バーチャルルームに残った花月は、もう1人の刺客 十兵衛と対決していたのだった。
無限城にやってくる以前は花月の主治医であり親友であった十兵衛。そして風鳥院宗家が崩壊したときも、共に無限城に逃げ延びてきた2人。
花月は、十兵衛に強大な磁力のために自らの体をも蝕む奥儀を使ってまで花月を倒そうとし、MAKUBEXに従うのかと問う。十兵衛は「有るべき未来の為」と答える。 そして、MAKUBEXは無限城を支配するバビロンシティの謎に辿り着いたのだと、彼は言うのだった……。
もっと読むバビロンシティから来た男
MAKUBEXに対峙し、武器を手にする赤屍。
MAKUBEXは赤屍に、こんな退屈凌ぎはどうかと言うのであった。
空中のスクリーンに表示されるのは、銀次、蛮、そして卑弥呼の姿だった。
「ねぇ、Dr.ジャッカル。見届けてからでも遅くはないんじゃない?」
しかし赤屍はそんな言葉をあっさりと聞き流し、早く取引を始めろ要求する。
「私は君との契約を速やか果たしたいだけですよ。奪還屋との仕事の前に、インターネットを 通してあなたに依頼を受けた『運び屋』として」
そして、コートの中から箱を取り出す赤屍。その箱は、原爆を完成させるためのプルトニウムが入った 入った箱なのだった……!
もっと読む復讐の刃・蛮VS不動
蛮の加勢を受け、奥の手であるポイズンパヒュームである加速香を使って、辛くも鏡を退けることが出来た卑弥呼だったが、 加速香を多用したせいで、暫くは動けない状態に陥っていた。
卑弥呼に解毒香を吸わせた後、固定するまで動くなと命じ、一人その場所を後にする蛮。 暫く歩いたあと、立ち止まり、暗闇に向ってこう言うのであった。
「こんぐれー離れときゃ、充分だろ」
蛮の鋭い目の先には、
「…ずいぶん待ったぜ。この時をよ」
そう返事をする不動の姿があった…。
一方、暗闇を一人さ迷う銀次の目の前には、突然に無限城の貧民街の光景が現れていた。 「ここは…」 と、銀次の足元に転がってくるボール。
その転がってきた先を見て、驚く銀次。 何とそこには、死んだはずのシュウが立っているのだった―!
もっと読む覚醒!雷帝降臨
MAKUBEXの作ったバーチャル空間が銀次の目の前に映し出した幻に我を忘れた銀次は、『雷帝』に戻ってしまうのだった。
幻を消し去ろうと周囲のもの全てに雷撃を加え、破壊していく銀次。
そこに現れたのは、赤屍。
「悪くない報酬ですよ。MAKUBEXくん。こんなに早く、彼と戦えるなんて。」
赤屍は、プルトニウムを運んだ報酬に、雷帝である銀次との対決を望んだのだった。
「…お前も幻影か?」
そう問いかける銀次に、
「そう…ただこの幻影は、簡単には消えはしませんよ。うっかりすると、あなたの方が消えてしまうかもしれない。」
赤屍は楽しそうに答え、銀次と対峙するのだった――。
もっと読む襲撃!ヴァーチャル軍団
銀次の拳と赤屍の剣が激突する寸前、その間に飛び出した人影によって妨げられた。 その人影は、美堂蛮。赤屍の剣を背中でうけ、同時に、銀次の拳を受け止めていたのだった。
「なーにやってんだよ、銀次。俺様に断りもなくよ…」
その言葉を残し、ゆっくりと倒れて行く蛮を見て、正気を取り戻す銀次。
「パンドラの箱は開かず、だな。ジャッカル」
見ると足元には、蛮の姿はなく、かわりに少し離れた壁に寄りかかり、ライターに煙草で火をつける蛮の姿があった。 邪眼だったと一安心し、蛮に抱きつく銀次。
そして再びMAKUBEXの元に向かうこととなるのだったが、しかし、蛮は二人に先に行けと命じる。
二人を見送った後、跪く蛮。
「とにかく後少しだ。MAKUBEXの野郎に、とびっきりの邪眼をぶちかますまでは…!?」
と、気配に振り返ると、そこには倒したはずの不動が襲いかかってくる姿があるのだった――!
もっと読む最後の戦い! 銀次 VS MAKUBEX
第24話 「最後の戦い! 銀次 VS MAKUBEX」
脚本 :面出明美 絵コンテ :そえたかずひろ
演出 :則座 誠 作画監督 :森下 昇悟
ついにMAKUBEXのいる部屋に辿り着いたIL奪還作戦のメンバー達。
開かれた扉の奥には、パソコンの山が築かれ、そしてその山の更に上、宙に浮いたパソコンに腰掛けて、MAKUBEXはいた。
MAKUBEXを説得しようとする銀次や花月だったが、MAKUBEXは頑として考えを変えようとはしなかった。 そんな様子に、つまらない理屈など必要ないと言い武器を取り出す赤屍だったが、銀次はその前に出て静止する。
「待ってよ…」
「何ですか、銀次君?まさかこの場を話し合いで終わらせる、などと言うつもりはないでしょうね?」
すると銀次は、背中を向けたままMAKUBEXに向かって歩き出した。 その背中は、自ら決着をつけると語っていた。
「君を、止めてみせる…MAKUBEX」
「…来いよ、天野銀次」
最後の戦いが、今まさに始まろうとしていた――!
もっと読む無限の未来を奪り還せ!
二人の決着は、銀次の拳がMAKUBEXの頬にヒットする事で、決着したかに見えた。
銀次の電撃が叩き込まれ、MAKUBEXの顔が歪む! しかし、その歪みは、MAKUBEXの身体全体に広がり、眩しい光が飛び出すだった。
光は更に部屋全体に広がり、それが消えた時、部屋の中にはうっすらと人影が現れていた。 そう、いままで銀次が戦っていた相手は、全てMAKUBEXが作り出したバーチャルそのものだったのだ!
「ボクの勝ちだよ、銀次さん。原爆は…完成した。」
そして、握り締めていたスイッチを見せるMAKUBEX。 それこそが、原爆を起動するスイッチだったのだ!
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