金曜日の夜、TACチームは勝訴を祝うため集まっていた。大いに楽しみご機嫌なブルだったが、イジーとともに帰宅すると娘のアストリッドの姿がない。そして携帯電話が鳴り、誘拐犯から身代金100万ドルを要求される。通報すれば娘を殺すと脅されたブルは、TACチームの力を借りてわが子を取り戻そうとする。縛られていたベビーシッターは、誘拐犯がブルをドクター・ジェイソンと呼んでいたと言うが……。

誘拐事件から2日後、イジーはまだ娘のそばを離れられずにいたが、ブルは十分休んだからと仕事へ行く。TACでは、核施設の機密文書をインターネット上に公開したことがスパイ行為とみなされたマクドネルの裁判を引き受けていた。施設周辺に暮らす知人たちに汚染の現実を知らせることが目的だったが、スパイ法違反の場合は陪審員に彼の動機を説明することができない。慣例通り罪を認めて司法取引をしようとするが……。

パークアベニューの王子こと資産家のジャクソン・マーティンが、22年前に失踪したとされていた高校時代の恋人サラを殺した容疑で逮捕、起訴される。あるゴシップ系ドキュメンタリー番組が発端で、マーティン家の所有するホテルの敷地からサラの遺体が発見されたのだ。サラが殺された夜、ジャクソンが彼女に激怒していたのを目撃されている上、彼のトレーナーが遺体とともに見つかっていた。ジャクソンは殺人を否定するが……。

スモークスタック社の電子タバコを吸おうとした女性が、その電子タバコの爆発により死亡。正規品ではない充電器で充電したことよるオーバーヒートが原因だった。TACはその女性の遺族とほか146人の被害者の集団訴訟の代理人となる。今回の訴訟は過去最大規模で経費がかさむ上に成功報酬のため、負ければ赤字になる。社の財務状況を心配するマリッサだが、勝訴こそ会社を救うと、ブルは個人資産で運転資金を賄おうとし……。

自動車整備会社のCEO、リー・ドナルドソンが、裸で噴水に入り郵便局の車を乗り回すという騒動を起こす。リーの娘ジェマとルビーは、父が心神喪失状態にあるとしてCEOを解任する。しかし、末娘のキーラはそれが不当解雇に当たるとリーとともに起訴し、代理人に知り合いのチャンクを選ぶ。チャンクはマリッサの手を借り手堅い陪審を選ぶことに成功するが、肝心のリーが暴言を吐き逆境に立たされる……。

ブルの弁護を引き受けたオリヴィアが、準備のためにTACのメンバーとの面談を実施。裁判の手伝いを断わられたブルは、州の免許なしに助産師の仕事をしていたと起訴されたマギーの弁護を引き受ける。34の州で助産師の免許を持つマギーだが、ニューヨーク州では取得していなかった。彼女は、現代のテクノロジーを拒絶する超保守な考えを持つメノナイトの女性たちを助けるために活動を続けているが……。

スモークスタック社の訴訟で陪審員を買収したとして起訴されたブルの裁判が始まる。訴追担当官の連邦検事補ライリーは公判前の顔合わせで、ヒューズに送金した口座がブルの妻イジーのものだという証拠を突き付ける。テイラーの調べで、イジーのデバイスはハッキングされたことが判明するが、それをFBIが押収してしまう。ライリーはイジーの起訴も見込んでいるようだ。ブルは夫婦ともに刑務所行きになるのを恐れて……。

クリスマスを控えたTACでは、チャンクが通う教会の牧師の依頼によりクララの弁護を引き受けることに。クララはスポーツエージェントのアシスタントだが、世話をしていたアスリートのダーシャが死亡。死因となったフェンタニル入りのコカインを彼女が与えたとして過失致死罪に問われたのだ。ブルはクリスマスまでに裁判を終わらせる計画を立てるが訴追担当官ロバートは手ごわく、陪審の同情は集まらない……。

黒人の警備員コリーが強盗犯と間違われて警官に射殺される。顔認証ソフトがコリーを犯人と誤認したことが原因だった。ニューヨーク市警と和解したコリーの母ヴァーニスだが、顔認証ソフトの開発会社ヴァリディポイントAIの責任を追及するためTACにサポートを依頼。テイラーはヴァリディポイントAIのシステムをハッキングするも、会社に雇われたホワイトハッカー、タイダルからの攻撃を受けてしまう……。

口論の末、長年の同僚コナーを万年筆で刺し殺したとして起訴されたリンダ。有罪評決は免れないと思われ、ブルとチャンクは彼女のひとり娘が成人するまで服役を待ってもらえるよう取引しようとしたところで、彼女の異変に気付く。その後MRI検査で良性ながらも巨大な脳腫瘍が見つかり、ブルたちは彼女が感情を制御できなかったのは腫瘍のせいだと主張する。ところが検察はコナーとリンダの過去の関係を持ち出し……。

市の再開発地区に古くから店を構えるディミトリは、土地収用に抵抗。市と開発業者クレネルを詐欺で訴える。開発業者側から代理人を依頼されたブルは断わろうとしたものの、相手方の代理人がマリッサの事務所と知って引き受けることに。お互いの戦略を知り尽くしたブルとマリッサが法廷で一進一退の攻防を繰り広げる中、ブルはマリッサの代わりとなるスタッフの採用に迫られる。気持ちの整理がつかないブルだが……。

投資詐欺を働いていたとしてFBIの捜査を受けたミルトンが自殺し、共同経営者である息子ティモシー（ティム）が起訴される。ティムの弁護士からコンサルの依頼を受けたブルは、マリッサと相談し引き受けることに。しかし調べているうちに、ティムは父親の自殺前夜に彼と密会し詐欺のことは聞かされていたという情報を得る。詐欺の件は知らなかったという前提で弁護をしてきたブルは窮地に立たされる……。

陸軍所属の精神科医タガートに頼まれ、ブルらは、親友のウェルス軍曹を殺したと自白したブライ軍曹の弁護を引き受ける。ブライはアフガニスタンから戻って以来PTSDに苦しんでいた。しかし、専門家証人としてPTSDについて説明するはずのタガートが、軍の許可が下りずに証言を拒否。さらに検察側から事件の前にブライとウェルスが口論していたこと、ブライがウェルスの妻と不倫関係だったことを暴かれる……。

子どもの頃、ブルのカウンセリングを受けていたサム・リチャーズが、6年前におばのナタリーを殺したのは彼女の元恋人カート・へグランドだとして、ブルに証拠となる防犯カメラ映像を送ってくる。事件当夜、自室にいてカートの犯行を知りながら、パニックとショックで何もできなかった自分を責め続けているサム。ブルの勧めで民事裁判を起こすが、ナタリーが自分を養うために詐欺を働いていたことを知り……。

かつてブルの手術を担当して命を救った外科医エイドリアンが医療過誤で訴えられる。彼が執刀した高齢の患者ルース・シンフォードが術後に心室細動を起こして亡くなり、その娘が訴えたのだ。医療過誤訴訟のエキスパート、ヴィンセント弁護士が代理人になるが、ブルと意見が合わず衝突する。さらに、手術のサポートをした看護師バンクスがエイドリアンの手が震えていたと証言したことで、被告側がピンチに立たされる……。

ブルと昔恋仲だった弁護士ダイアナ・リンジーが、不倫相手フレデリックの妻グレタを刺殺したとして逮捕、起訴される。ダイアナの無実を信じ、家族旅行をキャンセルして弁護を引き受けるブル。2人の過去を知るイジーは彼女のために必死なブルを見て不安になる。一方、状況証拠はダイアナに不利なものばかり。彼女は犯人ではないと逆転を狙うブルは、ほかに被疑者を提示するためグレタ殺害の動機がある人物を探す……。

アルコール依存症の騎手ラファエルが、飲酒を理由に馬主ギャレットからクビを宣告される。やけ酒をあおっていたラファエルは、その夜、放火の疑いで逮捕される。厩舎が焼け、ラファエルの相棒だったサラブレッド競走馬と調教師が死亡したのだ。ラファエルをよく知るイジーは、自ら報酬を払うからとブルに弁護を頼む。だが、ブルの策で裁判長と陪審の心をつかんだラファエルの証言が、ある行為で無効となり……。

買収疑惑でブルに冤罪を掛けそうになった連邦検事補ライリーが、麻薬王コヴァレフを有罪にすべくブルにコンサルを依頼する。コヴァレフが男を射殺するのを目撃した麻薬取締官スコットの証言により有罪は確実視されていたが、彼が証拠品の金を盗み逮捕されると状況は一変。コヴァレフの件を証言する代わりに免責を求めるスコット。それは避けたいライリーはスコットに頼らずコヴァレフを有罪にするためブルを雇うことに……。

マリッサの親友で世界的IT企業のCEOカイラが、元被雇用者レイデンにセクハラで提訴される。夫オスカーとはオープンマリッジに移行しているカイラは、レイデンと関係を持ったことは認めたものの、完全に合意の上であり、雇っているとは知らなかったと言う。双方の主張が食い違う中、ブルに代わってマリッサはチャンクと戦略を練る。レイデンが金に困っていることを突き止め、和解を提示するが……。

ある朝、ブルの父親が死去したとの連絡がジェイクから入る。ブルは葬儀などの一切をジェイクに任せて出社するが、ひょんなことから5時間分の記憶を失い、気が付くとブルックリンの恩師ネイト・コーエンの家の近くにいた。久しぶりにコーエンを訪ねると、ブルの記憶喪失はストレスによる一過性全健忘だろうと診断される。コーエンにセラピーを頼んだブルは、過去をさかのぼり自分の立ち位置を確かめていく……。

マンションオーナーのエド・ウィルソンが、ボイラーを交換する代わりにその場しのぎの修繕を行なわせて一酸化炭素漏洩を引き起こし、管理人ニコラスと住人5人を死亡させたとして過失致死で起訴される。検察側は、エドが飲酒の問題があるニコラスを過去の恩返しで雇い、結果的に不完全な修繕をさせたと主張。それに反論するエドの立場を証明するためにブルらが調べると、何者かにワイヤーが切られていたことが判明し……。

ある人物が冷酷な殺人犯と知りながら秘匿特権があるため通報できないブルは、TACの面々とともに彼の無罪評決を阻止しようと奔走する。テイラーが流した偽情報により貴重な遺物が埋まっていると思い込んだトレジャーハンターは、その人物が10年前に殺して埋めた遺体を掘り起こす。しかし、遺体は化学物質で汚損され身元特定には至らず、被疑者も浮上しない。評議を止めるすべが見つからない中、ブルは……。